つみたてNISAは銀行や証券会社など多くの金融機関が取り扱っています。特に投資初心者だと、どこでNISA口座を開設するか迷ってしまいますよね。初心者におすすめの口座と、どのような銘柄を選択すべきかを紹介します。
取引会社の選び方
つみたてNISAの取引会社を大きく分けると、「総合証券会社」「ネット証券会社」「銀行」の3つに分類されます。開設や売買にかかる手数料はどこも無料なので、取引会社によるコストの違いはありません。取引会社による大きな違いは「銘柄の種類」「積立金額と頻度」「ポイントが貯まるかどうか」の3種類です。
銘柄の種類で選ぶ
例えば、ネット証券で選択できる銘柄が100種類以上あるのに対し、総合証券や銀行で選択できる銘柄は20種類以下がほとんどとなっています。ネット証券を選んでおけば、数ある商品の中から自由に選ぶことができますが、数が多すぎて選べないという人は、銀行など選択肢が絞られているところを選ぶのもおすすめです。
ただし、つみたてNISAは20年間の長期間投資を続けることを前提としています。長い投資期間中に、投資資金に余裕が出てきたなどの理由で追加で銘柄を購入したい状況となることも考えられます。その時に、銘柄の種類が少ない取引会社を選んで後悔する可能性も検討してください。
積立金額と頻度から選ぶ
ネット証券は最低積立金額が月100円から始められるところが多いです。三井住友銀行は月1万円以上の投資が必要なので、資金と相談する必要があります。また、毎月決まった金額を投資する選択を取ることが多いですが、取引会社によっては毎週や毎日を選択できるところもあり、少額を細かく投資したい人におすすめです。
ポイントが貯まるかどうかで選ぶ
条件をクリアすることにより、ポイントが貯まるシステムを導入している金融機関があります。つみたてNISAの非課税期間は最長20年間と長いので、毎月決まった投資金額分のポイントをコツコツ貯めることで、20年後には投資の利益だけでなくポイント還元による利益も相当な金額になっているかもしれません。
おすすめ口座① SBI証券
SBI証券は大手ネット証券会社の1つです。取引可能な銘柄が180種類を超えているため、後から購入したい銘柄が出てきたとしても取り扱っている場合が多く、まだ購入したい銘柄が決まっていない人でも安心して先に口座を開設できます。
月100円以上から投資可能なので、まずは少額からチャレンジしたい初心者でも気軽に行えます。また、投資を行うとマイレージとしてTポイントかPontaポイント、dポイントのいずれかを貯めることが可能かつ、三井住友カードで決済することでVポイントをWで貯めることが可能です。
ネット証券はネット上での取引が必要ですが、最初は分からないことだらけかもしれません。SBI証券では24時間体制のチャットサポートがあるため、不明点などすぐに解決できるのもおすすめポイントの1つです。
おすすめ口座② 楽天証券
楽天証券も大手ネット証券会社の1つです。取引可能な銘柄が180種類を超えている点や月100円以上から投資可能な点はSBI証券と同様で、初心者がチャレンジしやすいサービス内容となっています。
また、楽天カードを持っている人であれば、クレジットカード決済することで楽天ポイントが簡単に貯まるので、ポイ活としても優秀です。さらに、パソコンの遠隔サポートや電話問合せなどの充実したサポートもあります。
おすすめ口座③ イオン銀行
イオン銀行はショッピングセンターのイオン店舗内にある銀行です。銀行としては珍しく、イオンの店舗が開店している日であれば土日祝やお盆正月も関係なく9時から21時まで営業しています。取扱銘柄は他の銀行よりも多い20種類以上あり、比較的負担の少ない月1000円以上から投資可能です。
また、イオン銀行でつみたてNISA口座を開設すると、毎月30点分のスコアが貯まります。イオン銀行スコアとは、貯めてステージを上げることで、預金の金利が上がったり、振込手数料が指定回数無料で利用できたりと様々な特典が受けられる点数のことです。
おすすめ銘柄の選び方
どの銘柄に投資をするのかは、どの取引会社でNISA口座を開設するかを決める基準となります。初心者におすすめしたい銘柄は「リスクが少ない」「コストが低い」の2種類を満たす銘柄です。
リスクの少なさで選ぶ
1点集中の投資よりも、いくつかに分散投資するほうがリスクは少なくなります。例えば、1つの企業や1つの国だけに集中投資する銘柄よりも、複数に分散するような銘柄を選択する方が、投資に慣れていない初心者にはおすすめです。
コストの低さで選ぶ
つみたてNISAで銘柄を買い付けるということは、投資信託を依頼するということです。投資信託を依頼すると、信託報酬という手数料を支払うことになります。銘柄によって信託報酬の金額が異なるので、コストを低く抑えるためには、信託報酬のなるべく少ない銘柄を選ぶことが必要です。
おすすめ銘柄
2022年11月現在ではこれらの条件に当てはまる銘柄として、米国株式で信託報酬0.0938%の「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」や、先進国を対象とした株式で信託報酬0.2023%の「ニッセイ外国株式インデックスファンド」などの銘柄です。
その他おすすめしたいのが、三菱UFJ国際投信が運営するeMAXIS Slimシリーズです。全世界対象株式で信託報酬0.1144%の「全世界株式(オール・カントリー)」や、全世界対象に株式だけでなく公社債や不動産などに投資する信託報酬0.154%の「バランス(8資産均等型)」などが挙げられます。
まとめ
つみたてNISA初心者におすすめする、口座と銘柄選びの基準をご紹介しました。ネット証券は、申し込み手続きが簡単でサービスが充実しているので初心者以外にも人気です。サポート体制もあるので、初心者でも安心して始められますよ。