週明けの日経平均は5日続伸
週明けの日経平均は5日続伸。米国株の強い上昇を受けて、寄り付きから40,500円を上回り、前場は上値を試す展開となりました。一方、短期的な過熱感が意識され、後場の中盤からは上げ幅を縮小する流れとなり、6日ぶりに終値が寄り付き値を下回る陰線を形成して終えました。
東証プライム市場の売買代金は概算で5兆6,100億円。値上がり銘柄数893に対して、値下がりは654銘柄と、値上がり優位の展開でした。業種別では、電気・ガス、情報・通信、鉱業などが上昇した一方、輸送用機器、非鉄金属、電気機器などが下落しました。
個別では、証券会社のリポートを手がかりにソフトバンクG(9984)が大幅上昇。任天堂(7974)、バンダイナムコHD(7832)、MIXI(2121)などゲーム株の堅調さが目立ちました。高島屋(8233)は通期の営業利益見通しを下方修正も、自己株取得・消却の発表が好感され4%近い上昇となりました。一方、トランプ大統領が日本の自動車貿易に対して不満を漏らしたことが伝わったことから、トヨタ(7203)、ホンダ(7267)、マツダ(7261)など自動車株が軒並み安。サンリオ(8136)は買い先行から崩れ、3%を超える下落となりました。
週足でみる高島屋の株価推移
図表は、高島屋(8233)の2023年7月からの週足のローソク足に加え、13週・26週・52週移動平均線です。下位は、売られ過ぎや買われ過ぎなどをみるオシレータ系指標で代表的な相対力指数のRSI(9週ベース)の推移です。
大局的には、昨年7月高値(1,538.5円)からの調整局面が続いています。今年4月の急落後につけた安値(999.3円)は昨年8月急落後につけた安値(1,017.5円)を下回ったことで、昨年7月高値からの二段下げの下落相場が進展中という判断となります。
今年4月安値からの反発は下落基調にある中期の26週移動平均線に頭を抑えられ、5月後半高値(1,210円)で上昇一服となりました。
再び、下落基調にある短期の13週移動平均線の下方に押し戻される展開となりました。当面は、今年4月安値を下回ることなく、5月後半の戻り高値(1,210円)の抵抗線を超えていけるかが焦点となります。
抵抗線を超えることができれば、昨年7月高値を切り下げてきた下落相場が、高値を切り上げる上昇相場に転換するシグナルとして注目できます。
週明け6月30日の上昇で13週移動平均線を上回る展開となり、13週移動平均線も上昇に転じるタイミングに入ってきました。
中期の26週移動平均線や長期の52週移動平均線が下落基調にあるため、それらに上値を抑えられる可能性は高いですが、短期線の好転によってどこまで勢いがつくかがポイントになるでしょう。
RSI(9週ベース)も底値圏から上昇基調にあります。足元は、中立の50%付近を推移しており、過熱圏に向けてさらに上昇が続くかが焦点となります。
一方、7月4日の週末終値で13週移動平均線を超えられない場合、今年4月安値を前に調整が長引く可能性が高まるでしょう。それでも今年4月安値を下回らず、いずれ抵抗線を超えることができればよいですが、4月安値を下回る場合は2023年12月安値(937.5円)を試しにいく展開が予想されます。