イオン株式会社は株主優待を実施しており、同時にグループ企業であるイオン北海道、イオン九州、イオンディライトも株式を公開し株主優待を実施しています。
グループ企業と言っても展開する地域や事業内容、会社の規模などが異なりますので上場する市場も株主優待の内容や利回りにも違いがあります。
今回はイオン株式会社とグループ企業3社の株主優待を紹介していきます。
イオン株式会社とグループ企業の株主優待
イオン株式会社
イオン北海道株式会社
イオン九州株式会社
イオンディライト株式会社
1.イオン株式会社
まずはグループの中核を担うイオン株式会社(東証プライム上場)の株主優待を見ていきましょう。
オーナーズカードは、保有株式数に応じて、買い物の金額合計に一定の返金率を乗じた金額を半年ごとに還元します。(①の特典)
保有株式数 返金率
100~499株 3%
500~999株 4%
1,000~2,999株 5%
3,000株以上 7%
※専門店など一部の会社・店舗では現金払いのみ特典適用になります。
出典:イオン株式会社「株主優待制度」
還元の対象店舗は、全国のイオン、マックスバリュ、ザ・ビッグ、まいばすけっとなどです。(一部の店舗を除きます。)
また、3年以上継続して株式を保有し2月末日時点の株主名簿に基づき1,000株以上を保有する株主に対してはイオンギフトカードを進呈しています。
イオン株式会社の5年間の株価の推移は以下の通りです。
2.イオン北海道株式会社
イオン北海道株式会社は、北海道のイオン、マックスバリュ、フードセンター、ザ・ビッグなど合計183店舗(2025年2月末現在)を展開する企業で東証スタンダード市場と札幌証券取引所に上場しています。
株主優待は2月末日時点の株主名簿に記載されている100株以上を保有する株主を対象に、優待券が贈呈されます。
出典:イオン北海道株式会社「株主優待制度」
イオン、マックスバリュ、スーパーセンター、まいばすけっと、ザ・ビッグなどの店舗で利用できます。ただし、一部の店舗・売り場を除きます。
また、500株以上を3年超継続して保有する株主には、毎年2月末時点の株主名簿に基づき、保有株式数に応じたイオンギフトカードも進呈されます。
※買い物の金額が1,000円(税込)以上の場合につき、1,000円毎に1枚利用可能
同社の5年間の株価の推移もチェックしておきましょう。
3.イオン九州株式会社
イオン九州株式会社は、九州地方のイオン、マックスバリュ、イオンバイクなど合計335店舗(2025年6月11日時点)を運営しており、東証スタンダード市場に上場しています。
2024年8月末基準日から株主優待が変更となりました。
これまでは年1回贈呈されていた「株主様ご優待券」が年2回となります。
優待券は、イオン、マックスバリュ、スーパーセンター、まいばすけっと、ザ・ビッグなどで利用できます。また、2025年2月末日時点に新規で100株以上を保有する株主には、新ラウンジ会員証が送付されます。
4.イオンディライト株式会社
イオンディライト株式会社は、施設に加えコスト・設備など周辺環境の管理・運営に携わる企業で、東証プライム市場に上場しています。
株主優待は、2月末日時点で100株以上を1年以上継続所有する株主が対象で保有株式数に応じた優待口数の優待品が贈呈されます。
上記に加え、イオンギフトカード 2,000円分も年1回進呈されます。
イオンディライトの株主も「イオンラウンジ」が利用可能で、対象の株主にはイオンラウンジ会員証が届きます。
※上記は「優待銘柄」の紹介であり、購入を推奨するものではありません。企業や財務の分析は筆者個人の見解に基づくものであり、筆者が所属する組織・団体の公式見解ではありません。
イオンモール株式会社は上場廃止、ウエルシアはツルハホールディングスと経営統合
イオンモール株式会社も株主優待を実施していましたが、イオン株式会社の完全子会社化に伴い廃止となりました。
また、ドラッグストアを運営するイオン傘下のウエルシアホールディングスは2025年12月にツルハホールディングスと経営統合をする予定です。ツルハが12月にウエルシアを株式交換で完全子会社化した後に両社に出資するイオンがツルハへのTOB(株式公開買い付け)を実施し、連結子会社化を行います。
まとめ
イオン株式会社とグループ企業3社の株主優待を紹介しました。同じグループの企業でも優待内容に違いがあり興味深いですね。
投資は「株主優待ありき」ではなく、企業の将来性や業績、財務などを調べさまざまな指標などを参考に検討した上で取引を行いましょう。