株に投資してみたいものの、どの株を買ってよいのかわからないという人は多いと思います。【いまから銘柄選び】では、投資を始めようと考える人たちに向けて、様々なアプローチの銘柄選びの方法をご紹介します。
日経平均株価が3万円を超えるなど久しぶりに国内の相場が盛り上がっています。このような状況ですが、配当利回りの高い銘柄はまだまだあります。
今回はトレーダーズ・ウェブの「定番スクリーニング:高配当」を使用して、配当利回り5%以上の銘柄を探します。「定番スクリーニング:高配当」では、配当利回りのほかに売上高成長率と経常増益率を条件とし、業績面も考慮しています。では、スクリーニングを始めましょう。
項目の設定
トレーダーズ・ウェブの銘柄スクリーニングのページには37の項目があります。今回は、細かい設定は必要ありません。スクリーニングページ上部の定番スクリーニングの高配当をクリックします。
すると以下の画面が出てきますので、、OKを押せば自動的に条件が設定されます。
「01:市場」は東証プライム、東証スタンダード、東証グロースが設定されます。
「34:配当利回り」は5%以上と設定されます。
「35:売上高成長率」は5%以上と設定されます。
「36:経常増益率」は5%以上と設定されます。
このように、条件が自動で設定されます。なお、右のチェックボックスにチェックが入っているとスクリーニング結果に表示されます。必要のない項目はチェックを外すようにしてください。
スクリーニング結果
結果として33銘柄(2023/5/25更新時点)が抽出されました。以下は抽出された33銘柄を配当利回りの高い順に並べたものです。
1位は、関東一円で店舗展開する水戸証券(8622)。
同社は、第6次中期経営計画期間(23.3期~25.3期)の剰余金の配当について、各年度の1株当たり配当金の下限を20円するとしています。日経平均株価が3万円の大台を超えてきたこともあり、落ち込んでいた投資家の株式売買も回復することが見込まれます。業績次第では、20円を超える配当がでるかもしれません。
2位は丸紅系で製糖業界中堅の東洋精糖(2107)。
24.3期の配当予想は、上期57.5円(普通配当17円50銭、記念配当15円00銭、特別配当25円00銭)、期末42.5円(普通配当17円50銭、特別配当25円00銭)となっています。
同社が第100期を迎えることによる記念配当15円および国内の一般投資先からの受取配当金の計上見込みによる特別配当50円(合計65円)の実施が予定されています。
24.3期の配当利回りは高いですが、25.3期以降も続くかは不透明です。この点は注意が必要と考えます。
3位は海上土木大手の東洋建設(1890)。
同社は、3月に24.3期を初年度とする5カ年の中期経営計画を策定しました。中計期間中の配当性向について下限を50円とする方針を掲げるなど、株主還元の強化が盛り込まれています。24.3期通期の営業利益予想は101億円(前期比12%増)としており、2ケタ増益となる見込みです。安定した業績と配当に期待できます。
業種では、不動産業・・・5位レーサム(8890)、6位新日本建物(8893)、11位MIRARTHホールディングス(8897)や、建設業・・・9位奥村組(1833)、22位矢作建設工業(1870)、23位大末建設(1814)が目立ちます。投資期間が長期の場合は分散投資を意識することも重要です。複数の銘柄に投資する際は、なるべく業種がかぶらないようにして下さい。
最後に
今回のスクリーングは配当利回りを中心としていますが、業績も加味して抽出しています。業績を加味しても配当利回りの高い銘柄はこのようにまだまだあります。定番スクリーニングの「高配当」を使用して、ぜひ投資先を探してみてください。