株に投資してみたいものの、どの株を買ってよいのかわからないという人は多いと思います。【いまから銘柄選び】では、投資を始めようと考える人たちに向けて、様々なアプローチの銘柄選びの方法をご紹介します。
米金利上昇および金利高止まり懸念により、マザーズ指数は10月4日に年初来安値を更新。グロース株には逆風の地合いとなっています。ただ、安く変えるチャンスでもありますので、逆張り(相場の流れに逆らって売買すること)のスタンスで臨むことも有効でしょう。今回は高成長をテーマにスクリーニングで銘柄を抽出したいと思います。
項目設定
今回もトレーダーズ・ウェブの銘柄スクリーニングを利用します。このページには37の項目があります。
今回のスクリーニングでは、ページ上部の「定番スクリーニング」の「高成長」で抽出します。「定番スクリーニング」の「高成長」では、東証グロース市場の上場銘柄を対象に、「売り上げが大きく伸びている」、「PBRが高い」という条件を設定し、スクリーニングを行います。
なお、「定番スクリーニング」の「高成長」をクリックしOKボタンを押すと、「35:売上高成長率」、「30:PBR」、「1:市場」が以下のように自動で入力されます。
「35:売上高成長率」は50%以上
「30:PBR」は5倍以上
「1:市場」は東証グロース
スクリーニングの結果、2023/10/4更新時点では以下の26銘柄が抽出されました。以下はその26銘柄を売上高成長率の高い順に並べたものです。
1位は、2022年10月18日にサービスを開始したスマートフォン・PC向け新作大型RPG「メメントモリ」が大ヒットとなったバンク・オブ・イノベーション(4393)。
「メメントモリ」はリリースから1年が経過し、さすがに勢いに陰りがみえています。スマホゲームを連続でヒットさせることは簡単ではありませんので、先行きは慎重にみるべきでしょう。
2位は、小売店向けハウス電子マネー提供のアララ(4015)。7月14日に発表した23.8期3Q累計の営業利益は1億0700万円となりました。通期の会社計画の営業利益は1億2000万円ですので、進ちょくは良好です。23.8期が上振れ着地となり、さらに24.8期の増益予想が発表されれば、株価の一段高が期待できます。
3位は海外の現地体験型ツアー予約サイト「ベルトラ」を運営するベルトラ(7048)。経済再開を追い風に業績は回復傾向です。四半期ごとの営業損益を見ると20.12期1Q以降営業赤字が続いています。
損益は改善傾向にあるとはいえ、しっかりと黒字化するまでは株価の本格的な上昇は難しいと考えられます。ただ、黒字転換のタイミングをしっかりととらえられれば、短期での利益獲得が狙えそうです。
ほかにも、今年の新規上場銘柄であるLaboro.AI(5586)が8位に、インバウンドプラットフォーム(5587)が9位に、ファーストアカウンティング(5588)が20位に入っています。今後の成長が期待されますので、ぜひ注目してください。
最後に
新NISAの「成長投資枠」の投資期限は無期限となります。できればさらなる成長が期待される銘柄に投資し、非課税の恩恵を最大限に享受したいものです。新NISAのスタートはもう目の前。「定番スクリーニング」の「高成長」を活用し、投資対象を探してみてください。