株に投資してみたいものの、どの株を買ってよいのかわからないという人は多いと思います。【いまから銘柄選び】では、投資を始めようと考える人たちに向けて、様々なアプローチの銘柄選びの方法をご紹介します。
今回は、10万円以下で投資できる増収増益の銘柄をスクリーニングし、その結果を紹介します。
項目設定
今回もトレーダーズ・ウェブの銘柄スクリーニングを使用します。トレーダーズ・ウェブの銘柄スクリーニングのページには、37の項目がありますが、慣れないうちは自身で設定するのは難しいものです。ただ、心配は無用です。トレーダーズ・ウェブの銘柄スクリーニングには自動で条件が設定される定番スクリーニングがあります。
今回は、そのなかの10万円以下を使用します。
10万円以下をクリックすると以下の画面が出てきます。OKをクリックするとこれらの項目が自動で設定されます。
今回のスクリーニングでは、「03:終値」、「35:売上高成長率」、「36:」経常増益率の3つの条件を設定します。
「03: 終値」は10万円以下で投資できる銘柄を抽出する条件です。株式の売買単位は100株に統一されていますので、株価が1000円以下であれば10万円以下(手数料は考慮せず)で投資することができます。
「35:売上高成長率」は売上高が伸びている銘柄を抽出するための項目であり、10%以上とします。
「36: 経常増益率」は経常利益が伸びている銘柄を抽出するための項目であり、10%以上とします。
このスクリーニングの結果、2024/3/14更新時点では186銘柄が抽出されました。ここから銘柄を選ぶのは大変ですので、売上高成長率と経常増益率を30%以上として銘柄数を絞ります。
「35:売上高成長率」と「36: 経常増益率」を以下のように30%以上とします。
この条件でスクリーニングを行うと2024/3/14更新時点では22銘柄が抽出されていました。以下は抽出された銘柄を経常増益率の高い順に並べたものです。
では抽出された銘柄をいくつかみてみます。
まずは2位に入ったのは需要予測やデータ基盤の構築などAIソリューションを提供するJDSC(4418)に注目しました。
同社は2024年2月に、大阪大学大学院医学系研究科中性脂肪学共同研究講座と共同研究契約を締結したこと、さらに教育事業で生成AIを活用したソリューションを新たに開発したことを発表するなど、楽しみな株価材料がでてきています。業績規模はまだ小さいですが、AI関連銘柄としてその将来性に期待してみるのもよいのではないかと考えます。
次に注目したのは9位に入ったダイセキ環境ソリューション(1712)です。汚染土壌の調査・処理事業などを行う同社ですが、業績は好調です。
2024年1月5日に24.2期通期の連結営業利益予想を従来の25.5億円から29.2億円(前期比14.3%増)に上方修正しました。なお、24.2期3Q累計の連結営業利益は25.3億円(前年同期比2.7倍)と大幅増益での着地となっています。
主要事業である土壌処理事業において、中京、関東、関西エリアにおける土壌処理・工事、調査案件が引き続き好調に推移しているとのことです。
また、2024年3月に中部国際空港初の作業車両へのバイオディーゼル燃料の供給を実施したと発表しました。環境関連銘柄として、その将来性に期待してみるのもよいと考えます。
最後に
今回のスクリーニングでは、株価が100円以下の低位株が複数抽出されていますので、投資初心者の人は銘柄選択に注意が必要です。ただ、業種が隔たることもなく、面白そうな銘柄が複数抽出されています。このスクリーニングをぜひ銘柄選びに活用してみてください。