株に投資してみたいものの、どの株を買ってよいのかわからないという人は多いと思います。【いまから銘柄選び】では、投資を始めようと考える人たちに向けて、様々なアプローチの銘柄選びの方法をご紹介します。
今回は、トレーダーズ・ウェブの銘柄スクリーニングの定番スクリーニング「高配当」で抽出される銘柄を確認したいと思います。なお、定番スクリーニング「高配当」は配当利回りだけではなく、売上高成長率や経常増益率も加味し、できるだけ継続的に配当できる会社を抽出するようにしています。
定番スクリーニングを活用
定番スクリーニング「高配当」を選択して下さい。すると4つの条件(市場、配当利回り、売上高成長率、経常増益率)を設定しますと出てきますのでOKをクリックしてください。
上記の設定が終わると、以下のように4つの項目(01:市場、34:配当利回り、35:売上高成長率、36:経常増益率)が自動で設定されます。
「01:市場」は東証プライム、東証スタンダード、東証グロースと設定されます。
「34:配当利回り」は5%以上と設定されます。
「35:売上高成長率」は5%以上と設定されます。
「36:経常増益率」は5%以上と設定されます。
このスクリーニングを行うことで、東証の3市場に上場する配当利回りが高く増収増益の会社を抽出することができます。
なお、2024/3/5更新時点では3銘柄が抽出されました。さすがに数が少ないので、設定項目の値を変更したいと思います。
「34:配当利回り」を4%以上に変更します。
「34:配当利回り」を4%以上に変更してスクリーニングを行うと、2024/3/5更新時点では68銘柄が抽出されました。今度は逆に多すぎるので、設定項目の値をさらに変更したいと思います。
「34:配当利回り」を4.5%以上に変更します。
この条件でスクリーニングを行うと2024/3/5更新時点では28銘柄が抽出されました。以下は抽出された銘柄を配当利回りの高い順に並べたものです。なお、すべての項目がスクロールせずに表示されるようにするため、前日比については表示しない設定としています。
抽出結果の確認
上位で目立つのは不動産業やサービス業となっています。では上位3社について詳しくみてみます。
1位はGMOインターネットグループの金融持株会社であるGMOフィナンシャルホールディングス(7177)となりました。同社は24.12期の業績予想を非開示としていますが、23.12期は大幅な営業増益となりました。証券・FX事業および暗号資産事業は経済情勢や市況環境の影響を受けやすいですが、足元で日経平均株価は堅調に推移しており、ビットコイン価格も好調です。今期のさらなる業績拡大に期待してみるのもよいでしょう。
2位はデジタル計測機器大手の小野測器(6858)となりました。2月16日に今期(24.12期)の年間配当予想を10円から30円(23.12期末は10円)に上方修正すると発表。これを受けて株価は大きく上昇しています。
ただ、普通配当は、現時点での業績見込みを前提に、年間10円を維持し、今期は創立70周年となることから、記念配当として年間5円を実施。加えて、現本社の土地・建物を今年5月に売却することから、これにかかる特別利益の計上を見込んでおり、特別配当として年間15円を実施する予定としています。
このように特殊要因による配当の増額となりますので、来期以降の減配に注意が必要です。
3位は投資用ワンルームマンションの専業のアーバネットコーポレーション(3242)となりました。2月9日に24.6期上期の営業利益が8.3億円(前期比4.1倍)だったと発表しましたが、翌営業日の株価の反応はほとんどありませんでした。
なお、通期の会社計画の営業利益は25.5億円となっており、下期に業績を伸ばす予定となっています。配当目当てで投資するなら3Qの進ちょく率を確認してからでも遅くはないと考えます。
最後に
今回は銘柄スクリーニングの定番スクリーニング「高配当」で抽出される銘柄を確認してみました。少なくなったとはいえ4.5%を超える配当利回りの銘柄はまだまだあります。ぜひ銘柄選びの参考にしてください。