株に投資してみたいものの、どの株を買ってよいのかわからないという人は多いと思います。【いまから銘柄選び】では、投資を始めようと考える人たちに向けて、様々なアプローチの銘柄選びの方法をご紹介します。
今回は、トレーダーズ・ウェブの銘柄スクリーニングの定番スクリーニング「大型優良」で抽出される銘柄を確認したいと思います。
定番スクリーニングを活用
定番スクリーニング「大型優良」を選択して下さい。すると4つの条件(市場、時価総額、売上高成長率、経常増益率)を設定しますと出てきますのでOKをクリックしてください。
上記の設定が終わると、以下のように4つの項目(01:市場、28:時価総額、35:売上高成長率、36:経常増益率)が自動で設定されます。
「01:市場」は東証プライムと設定されます。
「28:時価総額」は5000億円以上と設定されます。
「35:売上高成長率」は10%以上と設定されます。
「36:経常増益率」は5%以上と設定されます。
このスクリーニングを行うことで、東証プライム上場で時価総額が大きな増収増益の会社を抽出することができます。
なお、2024/2/19更新時点では52銘柄が抽出されていました。このままでもよいのですが、もう少し銘柄数を絞るため、設定項目の値を変更したいと思います。
設定項目の値を変更と表示項目の調整
銘柄を絞るために今回は時価総額を5000億円以上から1兆円以上に変更します。
その後の銘柄選びに活用するためPERの表示を追加します。なお、あまり表示項目が多くなると見づらいですので、前日比や時価総額の表示しないようにするため右側のチェックははずします。PERの項目は表示したいので以下のように右側にチェックを入れます。
この条件でスクリーニングを行うと2024/2/19更新時点では29銘柄が抽出されていました。以下は抽出された銘柄を経常増益率の高い順に並べたものです。
抽出結果の確認
上位で目立つのはコロナ禍で業績を落としていた空運業や陸運業です。訪日外国人の急増もあり、堅調な業績推移が期待されます。
円安の影響もあり、業績が好調に推移している自動車関連(輸送用機器)も多く抽出されています。なお、他の業種と比較すると自動車関連はPERが低くなっています。これは業種特性といえますので、注意してください。業種ごとのPERはその業種の「利益成長率」などで異なります。
もう少し個別で見ていくと、野村ホールディングス(8604)や大和証券グループ本社(8601)といった証券株が入っています。全体相場が好調なこともあり、両社の株価は今年に入り堅調に推移しています。
その他、「すき家」などを運営するゼンショーホールディングス(7550)は今後の海外展開が期待されます。オリエンタルランド(4661)は、訪日外国人の増加や値上げなどにより、好調な業績推移が期待できます。
最後に
大型優良のスクリーニングですので、知名度の高い会社が多く抽出されました。JRや私鉄、航空会社、オリエンタルランドなど株主優待が魅力の会社もあります。インフレに備えることにもなりますので、長期でのんびり保有するにはよい銘柄群であると考えます。
いきなり買い付けというのは、ハードルが高いと思いますので、投資初心者の方はここで注目した会社の株価推移や業績を追うようにしてください。興味を持つことがまずは大事だと考えます。