「イチオシ」内ではテクニカル分析を始めとしたトレードのアイディアを主に書いていますが、本コラムではその中で書けなかったことや、その後の振り返りなどに触れてゆきます。たまには番外編もあります。
さて、今回はドル円と豪ドル円です。
以前、とある政治家が「人生には3つの坂がある。『登り坂』『下り坂』『まさか』」と発言しました。
それを聞いたことをある方は少なくないかと思います。
今回はその「まさか」に、短期間に一度ならず二度も出会った話です。
予想外の展開となり、やや放心状態です。
皆様の参考になれば幸いです。
最初の「まさか」
早速ですが、14日にこう書きました。
米早期利下げ観測・日銀利上げ観測と、日米の金融政策の方向性の違いが注目されているので、ドル円は売りたい。ただし、今日は米PPIで上昇しているので、今回は引き付けて売りたい。147.30円や147.70円、148.00円で少量ずつ売り、損切りは148.25円。
ちょうどこの時は米PPIが出た後に公開したということもあり、短期的にはPPIに反応して上昇が見込まれる局面でしたので、指値で少量ずつ売り上がる方針にしました。
その後、147.30円と147.70円の指値が成立。
ここまでは目論見通りでした。
その時にストップを148.25円から148.10円に微調整し、148.00円の売りはキャンセルしました。
しかし、19日に米格付け会社S&Pが米ソブリン格付を据え置いたことが伝わると、一時的ながら148.11円まで上昇したため、ストップが成立。
1銭違いという、ほぼピンポイントでの成立はショックでしたが、逆指値や指値はそういうものなので仕方ありません。
次の「まさか」
きれいにストップが成立してしまったのはショックでしたが、気を取り直して、20日にこう書きました。
ドル円もユーロドルもじり安で手を出しにくい中、対円だとオセアニア通貨が崩れ気味。豪ドル円は出遅れ感あるので短期勝負と割り切り、現在レート94.86円で売り、ストップは95.20円、利確候補は90日線94.31円。NZドルは今日の値動きを見て明日戻りがあったら売りたい。
たとえば、クロス円全般で見まわしたとき、ドル円やユーロ円は凪相場なのに、時として一部だけ崩れているような場合があります。
そういう時は、ドル円等よりも動きそうという見立てで、その通貨ペアを取引対象にしたりします
今回はオセアニア通貨が弱かったので、豪ドル円やNZドル円を売りで考えてみました。
豪ドル円については、21日にストップを95.10円に微調整しました。
しかし、微調整が裏目に出てしまい、21日の欧州時間に95.11円まで上昇するタイミングがあり、またしてもストップが成立となりました。
さすがに2連続でのピンポイントでのストップ成立は、大損していないとは言え堪えます。
相場なので、こういう時もあると割り切るしかありません。
こういう時に負けを取り戻そうとすると「どつぼに嵌りそうな気がしてならない」ので、1、2日くらいはトレードのことを考えないようにします。
週末はゆっくりして次の展開に備えたいと思います。
現在保有ポジション(執筆時点)
なし