米国株相場は底堅い動き
米国株相場は底堅い動きが続いています。今週は米政府の債務上限引き上げ法案が下院で可決し、上院でも可決される見通しとなったことで、米国のデフォルト懸念が後退。5月ADP雇用リポートや週間新規失業保険申請件数などの米経済指標が強い結果となったことで利上げ長期化懸念が強まった一方、5月ISM製造業景気指数が予想を下回ったことで今月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ休止見通しが高まったことが支援材料となりました。
ダウ平均は昨日1日に203ドル安まで下落したものの、259ドル高まで上昇し、153.3ドル高(+0.47%)の33061.57ドルで終了。S&P500とナスダック総合も小幅に下落後、それぞれ0.99%高、1.28%高で終了しています。ダウ平均は3日ぶりの反発となり、S&P500とナスダック総合は昨年8月以来の高値を更新しています。
米国の主要3指数の年初来パフォーマンス
出所:Trading View
投資家の不安心理を示すVIX指数は前日比▲2.29ポイントの15.65ポイントと4月28日以来の15ポイント台まで低下。CMEのフェド・ウォッチが示す6月FOMCでの金利据え置き確率は、前日の74%から82%に上昇しました。
「コモディティ関連ETF」の様子を見てみると・・・
以前、このコラムでもお伝えした米国の株式市場に上場している「コモディティ関連ETF」の様子を見てみると・・・
出所:Trading View
上のチャートは「コモディティ関連ETF」である『GSG・DBC・DBA・MOO』の年初来パフォーマンスです。このチャートを見ると、DBAが4%超の上昇で上昇率トップ。2位がDBCで6%超の下げ、3位がGSGで7%超の下げとなっています。4位はMOOで8%超の下落となっています。
ただ、期間を長くして5年で見てみるとDBAが25%超の上昇で上昇率トップ。2位がMOOで23%超の上げ、そしてGSGとDBAが8%超の上昇となっています。
『GSG・DBC・DBA・MOO』の5年間のパフォーマンス
出所:Trading View
4つのコモディティ関連ETF『GSG・DBC・DBA・MOO』
★GSG 『iシェアーズ S&P GSCI コモディティ・インデックス・トラスト』
GSGはS&P・GSCI(R)トータルリターン・インデックス(SPGSCITR)と同等の投資成果を目指しており、幅広いコモディティ先物グループで構成されています。エネルギー・工業用・希少金属・農業・畜産市場への手軽なアクセスが可能。ただし、通常のETFではありません。1940年投資会社法に基づき登録された投資会社でなく、高いリスクを伴っていることに注意が必要です。
★DBC 『インベスコDBコモディティ・インデックス・トラッキング・ファンド』
DBCはDBIQオプティマム・イールド・ディバーシファイド・コモディティ・インデックス・エクセス・リターンと同等の投資成果を目指しています。世界で最も頻繁に取引される重要な14の現物商品先物契約で構成されています。
★DBA 『インベスコDBアグリカルチャー・ファンドETF』
DBAはDBIQ農業多角化・インデックス・エクセス・リターン(DBLCDBAE)に連動する投資成果を目指しています。最も流動性が高く広く取引されている農産物の先物契約で構成されています。
★MOO 『ヴァンエック・アグリビジネスETF』
MOOはMVISグローバル・アグリビジネス・インデックス(MVMOOTR)の価格および利回りと同等の投資成果を目指しています。農薬や動物用医薬品、肥料、農業機械、養殖、漁業、家畜、栽培、農産物の取引などに携わる企業で構成されています。