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注目のイベント通過も相場は乱高下
注目のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演(ジャクソンホール会議)を無事通過しました。SNS上では個人投資家から「難しすぎる相場」「わけわからん動き」との声が聞かれるなど、リアルタイムでトレードをしていた方にとっては厳しい動きになったようです。
ドル円の分足チャート
*Trading Viewより
ドル円の分足チャートを見ると、パウエルFRB議長の講演前に指標=8月米ミシガン大学消費者態度指数確報値もあって売りが先行していますが、それを含めて上下激しい動きとなりました。結局は「146.63円」と昨年11月以来約9カ月ぶりの高値を更新していますので、中長期の投資家からすると「握り続ければ良いだけ!」「握力鍛えろ!」という意見もあるかもしれません。
NYダウの分足チャート
*Trading Viewより
前日にエヌビディアの失速で全体の雰囲気が悪くなり373ドル急落したNYダウは247ドル高で終了。こちらもパウエルFRB議長の講演後は250ドル超上昇してマイナス圏に沈んで・・・と乱高下しました。結局は上昇していますので、中長期の投資家からは「握力!握力!握力!」と言われそうな動きです。
受け取り方は人それぞれです
もっとも、「為替」「株式」「債券」で、パウエルFRB議長の発言について受け取り方が違うようです。ざっくり言うと為替市場は「ややタカ派」、株式市場は「想定通りのタカ派」、債券市場は「タカ派的だが引き締めコミットせず」となるようですが、それぞれのマーケットでも参加者によりけり。どのマーケットもパウエルFRB議長の講演中は上へ下へかなり振れる格好となりました。
パウエルFRB議長の発言内容を確認すると、インフレ率については「依然として高すぎる」と指摘。そのうえで「適切ならさらに利上げする用意がある」と述べています。また、「インフレの持続的な鈍化まで景気抑制的な政策を維持する」としました。一方で、「さらに引き締めるか、政策金利を一定に保ち、さらなるデータを待つかは慎重に決めたい(Proceed Carefully)」とも指摘し、経済データ次第で追加利上げと停止双方の可能性に言及しました。
この講演内容について、ウォールストリート・ジャーナル紙のFEDウォッチャー、ニック・ティミラオス記者(Nick Timiraos)は「FRBは当面は金利を据え置くことを主張したが、インフレ低下を維持できるほど経済が減速しなければ、今年後半に利上げを実施する可能性を残した」と説明。
「期待されていたパウエルFRB議長の講演は、物価上昇圧力を軽減するのに十分なほど経済を抑制し、不必要に深刻な景気後退に陥らせないように、“針の穴を通すような努力をしている”ことを浮き彫りにした」と述べており、「パウエルFRB議長は2度にわたって、FRBはこれ以上の動きを『慎重に進める』(Proceed Carefully)とし、9月に開かれる次回FOMCでの利上げの緊急性は低いと示唆した」と説明しています。
結局はポジションを取れず
*IG証券より
結局、相場の乱高下にあたふたしながら時間だけは無常に過ぎ・・・週末を終えてしまいました。週末に各アナリストがレポートをまとめ、来週から新たな動きが出るようなら、その流れに付いていきたい=トレンドフォローと言ったところです。FXももちろんですが、株価指数の口座も準備万端となっています。
*IG証券より
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