ポンドドルは、長期的には2007年11月の高値2.1161ドルを起点とする長期下落トレンドを形成しつつ、「三角保ち合い」を形成しています。
中期的には、下落トレンドの第3波動で2022年9月に1.0356ドルでまで下落した後の調整第4波動を形成し、最終第5波動が始まりつつあります。
短期的に、1.3434ドル(9/26高値)と1.3444ドル(4/29高値)を頭とする「ダブル・トップ」を形成しつつあります。
ダブル・トップは未完成ですが、戻り売りスタンスで臨みたいと思います。
【戦術(2025年5月13日週)】
ポンドドル売り:@1.3300ドル ⇒ ストップロス@1.3500ドル
ファンダメンタルズ分析でのポンド売り材料としては、以下の通りです。
・スターマー労働党政権の財政赤字拡大懸念・・債務危機の可能性
・イングランド銀行の追加利下げの可能性:ターミナルレート3.50%を示唆
ポンドドル買い材料は以下の通りです。
・米英貿易協定の合意(※米国の対英貿易収支は黒字)
■米英貿易協定
・自動車関税:27.5%⇒10%
米国が英国から輸入する年間10万台の乗用車への関税は、2.5%の関税分と25%の追加関税分を合わせた27.5%から、10%に下がりました。
一方、メキシコやカナダ、その他ほとんどの国からの輸入には25%の関税が課されています。
※米自動車政策評議会(AAPC)の批判
米国部品をほとんど含まない英国車の方が、USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)に準拠し半分が米国製部品で構成されるメキシコやカナダからの車両よりも安く輸入できるようになるため、米国の自動車メーカー、部品供給業者、自動車労働者に損害を与える、と批判していますので、予断を許さない状況が続きます。
・鉄鋼・アルミニウムの関税:25%⇒ゼロ
・牛肉などの農産物:米英両国が互いに関税を引き下げられます。
・相互関税:今後も交渉を続けるとしています。