米ドルの総合的な価値を示す「ドルインデックス」は、「ヘッド・アンド・ショルダー」を完成させており、ボリンジャー・バンドでの売りシグナル「ヘッド・フェイク」出現で、下落途上にあります。
ドルインデックスの下落は、ドルの下落、すなわち、ドル円の下落、ユーロドルやポンドドルの上昇を示唆しています。
ファンダメンタルズ面では、トランプ関税による関税スタグフレーションの可能性、「トリプル安」の可能性、米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げの継続などを示唆しています。
【戦術(2025年5月26日週)】
ドルインデックス売り:@100 ⇒ ストップロス@102ドル
■米国債格付け:トリプルA⇒トリプルB
米国債は、「AAA(トリプルA)」を剥奪されていますが、S&Pグローバルの「Capital IQ」モデルでは、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場の価格に基づき、米国債格付けを現行水準より6段階低い「BBB+(トリプルBプラス)」に相当する、すなわち、かろうじて投資適格級にとどまる水準だと示唆しています。
■関税スタグフレーション
■FOMCでの追加利下げ
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」が示している今年の利下げ回数は2回、年末のFF金利誘導目標は3.75-4.00%となっています。(▲=マイナス)
・9月FOMC:▲0.25%=4.00-25%
・12月FOMC:▲0.25%=3.75-4.00%