ドル円は、ドル高・円安8年サイクルにより、2023年11月13日の高値151.91円で、当面の高値を付けのか否かの分岐点に差し掛かりつつあります。
現状は、トリプル・トップ(151.95円・151.91円・151.86円)を形成しつつありますが、152円に乗せて155円方向へ続伸する可能性もありますので、予断を許さない状況となっています。
参考までに、次回のドル高・円安8年サイクルは2031年での160.35円~175.50円を予想しておきます。
トリプル・トップになるには、ボリンジャー・バンドの転換シグナル「ヘッド・フェイク」を待つことになります。すなわち、ボリンジャー・バンド+2σが上昇したにも関わらず、価格が反落した場合となります。
ヘッド・フェイクが出現しなかった場合、152円を超えて上昇トレンドが継続する可能性が高まります。
【戦術(2024年3月26日週)】
ドル売り:@152.00円 ⇒ ストップロス@153.00円、利食い@148.00円
ドル円が、ヘッドフェイクを出現させて反転するには、本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入が待たれます。
岸田首相は、今年の春闘で昨年を上回る賃上げが実現したことで、6月の定額減税とあわせて実質賃金をプラスにして、消費を活性化させて、9月の自民党総裁選での再選を目論んでいると思われます。
植田日銀総裁にとっては、円安基調が続いた場合、輸入物価上昇という「第一の力」が再浮上してきますので、「チャレンジング発言」のような追加利上げの示唆などで円安を抑制する動機になるのではないでしょうか。