ユーロドルは、長期的には、三角保ち合いを形成しながら、長期下落トレンドを形成中です。
中期的には、ダブル・トップ(2023年7月高値1.1276ドル・1.1214ドル)のネック・ライン1.0448ドルを下抜けたことで、ダブル・トップが完成して、目標値0.9682ドルが点灯していました。
しかし、ドイツ新政権による財政拡張政策の可能性を受けて、ドイツ10年国債利回りは2.93%まで急騰し、ユーロドルも、ネック・ラインや200日移動平均線を上抜けて、1.0889ドルまで上昇しています。
ドイツ連邦議会(下院)は、経済の底上げと軍の強化に向けた政府借入規則の改正案と5000億ユーロ規模のインフラ基金計画に関する審議を、13日と18日に行います。
今週は、ドイツ議会が、憲法を改正して、債務ブレーキ制度を破棄するのか否かを見極めることになります。
「緑の党」は、債務拡大計画を支持しない、と表明しています。
■テクニカル分析:買いシグナル点灯中
・一目均衡表:三役好転の買い時代
・MACD(移動平均収束拡散法):買いシグナル
■ファンダメンタルズ分析
【売り材料】
・欧州中央銀行(ECB)による追加利下げ
・欧州議会の右傾化⇒ユーロ統一機運の後退懸念
・ウクライナ戦争の泥沼化&中東の地政学リスクへの警戒感
・第2次トランプ米政権によるトランプ関税やNATO離脱懸念
・米国との貿易戦争や中国との貿易摩擦
【買い材料】
・欧州中央銀行(ECB)による追加利下げは4月会合で停止観測
・ドイツ新政権による財政拡張政策
・ウクライナ戦争の停戦合意の可能性