ドル円は、ドル高・円安8年サイクルにより、2023年11月13日の高値151.91円で、当面の高値を付けた可能性が高まりつつあります。
短期的には、ダブル・トップ(151.72円・151.91円)、中期的にもダブル・トップ(151.95円・151.91円)が完成しており、相対力指数(RSI)では、反転シグナルである「弱気の乖離(ベアリッシュ・ダイバージェンス)」を形成しています。
次回のドル高・円安8年サイクルは2031年での160.35円~175.50円を予想しておきます。
そして、エリオット波動では最終第5波動で「斜行三角形」を完成させ、目標値137.25円が点灯しています。
【戦術(2024年1月8日週)】
ドル売り:@145.00円 ⇒ ストップロス@146.00円、利食い@138.00円
■2024年ドル円相場見通し
2024年のドル円相場は、調整第4波動のA波動により、130円割れを目指す軟調推移を予想します。
日米金利差の観点からは、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測と日銀の金融政策正常化(マイナス金利解除とイールドカーブコントロール(YCC)の撤廃)が要注目となります。
■「弱気の乖離(ベアリッシュ・ダイバージェンス)」
ドル円の高値が145.07円から151.91円まで更新されたにも関わらず、オシレーター系指標(逆張り指標)の相対力指数(RSI)が、高値を更新できていないことで、上昇エネルギーの枯渇とみなし、売りシグナルになります。
■エリオット波動
第1波動:75.32円-125.86円(+50.54円)
第2波動:125.86円-101.19円(▲24.67円 半値押し)
第3波動:101.19円~151.95円(+50.76円)
第(3)波動:101.19円~151.91円(+50.72円)
第4波動:151.95円~126円台(※三角保ち合い・・底辺:126.36円-151.95円)
第5波動:126円台~160.35円~175.50円
■ドル高・円安8年サイクル
ドル円は8年サイクルで高値を付けており、2022年10月の高値151.95円、あるいは、2023年11月の高値151.91円で完了したと思われます。
・1974年:306.90円
・1982年:278.50円
・1990年:160.35円 (※1989年消費税3.0%)
・1998年:147.64円 (※1997年消費税5.0%)
・2007年:124.14円 (※2006年から1年ずれ)
・2015年:125.86円 (※2014年消費税8.0%)・・・2007年の高値に対応
・2022年:151.95円 (※2019年消費税10.0%)
・2023年:151.91円
・2031年:160.35円~175.50円