NZドル円は、長期上昇チャンネルの支持線を下抜けており、上昇トレンドの起点までの全値戻しの可能性が高まりつつあります。
そして、ボリンジャー・バンド、相対力指数(RSI)、一目均衡表などでは、売りシグナルが点灯しています。
【戦術(2024年9月9日週)】
NZドル円売り:@89.00円⇒ ストップロス@90.00円
1.ハト派のNZ準備銀行(RBNZ):インフレ目標(1~3%)
■政策金利:5.25%(▲0.25%)
「インフレ率が中銀目標の1-3%に近づいており、今後さらなる利下げを行う可能性」
「追加緩和のペースは、価格動向が低インフレ環境と一致しており、インフレ期待が2%の目標付近で安定しているという委員会の確信に左右される」
■4-6月消費者物価指数(CPI):前年比+3.33%・コア+3.45%
■オアRBNZ総裁
「5月以降成長が鈍化し、物価予想に関する懸念は解消した」
「価格設定行動が急速に変化していることは良いニュースだ」
2.タカ派の日本銀行
■政策金利:0.25%
■植田日銀総裁のタカ派的な見解
「経済・物価見通し実現の確度が高まれば、金融緩和の度合いを調整する」
政策金利(0.25%)からインフレ率(※7月:+2.7%)を差し引いた実質金利(▲2.45%)をマイナス圏に放置したままでは、円安と輸入インフレが再発する可能性が高まることになります。
そこで、日銀は、金利の壁である0.50%を超えた中立金利水準の1.00%付近までの追加利上げを続ける可能性が高いと思われます。