ドル/スイスフラン(CHF)は、下落途上の「ヘッド・アンド・ショルダー」を形成しつつあり、ネック・ラインを下抜けた場合は、下落トレンドが再開することになります。
ファンダメンタルズ分析では、中東の地政学リスク回避のスイスフラン買いがあります。
【戦術(2025年6月17日週)】
ドル/スイスフラン売り:@0.8200CHF⇒ ストップロス@0.8400 CHF
2025年6月13日、イスラエルは、イランの核兵器開発を阻止するために核施設に先制攻撃「作戦名:ライジング・ライオン(立ち上がるライオン)」を実施し、200機を超える戦闘機でイランの100カ所以上の標的を攻撃したと発表しました。イランのメディアは国内の主要なウラン濃縮施設などで爆発があったと伝えています。
イスラエル軍は、「イラン政権がイスラエル国家を破壊するための具体的な計画(※イスラエル破壊計画)を持っていた」ことを示す資料を入手したと述べています。
トランプ米大統領は、イスラエルの行動を事前に承知していたと認め、イランが交渉のテーブルに戻ると期待しているが、同国が核爆弾を持つことはできないとの立場を繰り返し表明しました。さらに、現時点では関与していない、と述べつつも、今後、関与する可能性はある、と述べています。
■第4次中東戦争:1973年10月6日~10月23日(18日間)
・10月6日:エジプトとシリアがイスラエルへ先制攻撃
・10月9日:イスラエル軍によるゴラン高原への反撃開始
・10月15日:イスラエル軍によるシナイ半島方面へ反撃開始
・10月16日:イスラエル軍がスエズ運河を渡河し西岸の一部を確保
・10月16日:石油輸出国機構の中東6カ国が原油価格を70%引き上げ
・10月17日:アラブ石油輸出国機構(OAPEC)がイスラエルを援助する西側諸国への石油供給の段階的削減を決定(※第一次オイルショック)
・10月23日:停戦
■第一次オイルショック;1バレル=3ドル⇒5ドル(+70%)⇒11.65ドル(+130%)