ユーロ円は、7月11日に175.43円まで上昇し、1999年1月のユーロ誕生後の高値を更新しました。
ユーロ誕生前の高値(ドイツマルクやフランスフランから算出)285.50円から誕生後の安値88.93円までの下落幅の半値戻しは187.26円ですので、当面の目標値となります。
しかし、半値戻しに接近している局面で、本邦通貨当局がユーロ売り・円買い介入に乗り出しているとの噂がありますので、介入の思惑に乗じて売りで臨みたいと思います。
一目均衡表では、三役好転の買い時代にあり、三角保ち合いを上抜けていますので、上昇トレンドが継続中です。
しかし、オシレーター系指標(逆張り指標)で高値反落のシグナルである「弱気の乖離(ベアリッシュ・ダイバージェンス)」が出現しています。
■弱気の乖離(ベアリッシュ・ダイバージェンス)
価格が高値を更新して上昇基調にあるにも関わらず、オシレーター系指標(逆張り指標)が高値を更新することなく、下落基調にあるパターン。
上昇エネルギーが枯渇した可能性を示唆しています。
【戦術(2024年7月16日週)】
ユーロ円売り:@173.00円⇒ ストップロス@174.00円
ユーロのファンダメンタルズ分析での売り材料は以下の通りです。
・ユーロ圏がリセッション(景気後退)に陥る可能性
・欧州中央銀行(ECB)の追加利下げの可能性
・ウクライナでの戦争の泥沼化