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第35回 ドル円「トリプル・トップ」か否か?(2)

ドル円は、ドル高・円安8年サイクルにより、2024年3月27日の高値151.97円で、当面の高値を付けのか否かの分岐点に差し掛かりつつあります。

現状は、トリプル・トップ(151.95円・151.91円・151.97円)を形成しつつありますが、152円に乗せて155円方向へ続伸する可能性もありますので、予断を許さない状況となっています。

おそらく、本邦通貨当局がドル売り・円買い介入で円安を阻止するにか否かにかかっています。

参考までに、次回のドル高・円安8年サイクルは2031年での160.35円~175.50円を予想しておきます。

 

【戦術(2024年4月2日週)】

ドル売り:@152.00円 ⇒ ストップロス@153.00円、利食い@148.00円

 

1.ドル高8年サイクル

ドル・円相場は、8年サイクルで高値をつけています。

・1974年1月:304.90円

・1982年10月:278.50円(約8年10カ月)

・1990年4月:160.35円 (※消費税3.0%) (約7年6カ月)

・1998年8月:147.64円 (※消費税5.0%) (約8年4カ月)

・2007年6月:124.14円 (約8年10カ月)

・2015年6月:125.86円 (約8年1カ月)

・2024年3月:151.97円 (約8年9カ月)

 

2. トリプル・トップ(151.95円・151.91円・151.97円)?

2022年10月の高値151.95円では、本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入で127円台まで反落しました。

2023年11月13日の高値151.91円では、植田日銀総裁の「チャレンジング」発言で140円台まで反落しました。

今回の高値151.97円では、三者会合(財務省・日銀・金融庁)が開催されて、鈴木財務相や神田財務官が「断固たる措置」を警告しています。

 

3.エリオット波動

・第1波動:75.32円-125.86円(+50.54円)

・第2波動:125.86円-101.19円(▲24.67円 半値押し)

・第3波動:101.19円~152.70円(V計算値)(※151.97円??)

第(1)波動:101.19円~109.85円(+8.66円)

第(2)波動:109.85円~102.59円(▲7.26円)

第(3)波動:102.59円~151.95円(+49.36円)

第(4)波動:151.95円~127.23円(▲24.72円)

第(5)波動:127.23円~152.70円(※151.97円??)

・第4波動:152円~126円

・第5波動:126円~160円/178.50円

この連載の一覧
第66回 ドル円、「トランプ・トレード」対「ヘッド・アンド・ショルダー」
第65回 ポンドドル、「ヘッド・アンド・ショルダー」完成
第64回 ドル円、第25太陽黒点極大期で高値反転か
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第61回 ユーロドル:「ダブル・トップ」完成で目標値1.0790ドルが点灯
第60回 ドル円、イシバノミクスによる「ヘッド&ショルダー」完成か
第59回 ドル円、「ヘッド・アンド・ショルダー」未完成
第58回 ドル円、全値押し(127.23円)の可能性
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理外の理:ユーロドルの「ヘッド・アンド・ショルダー」(3)
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第29回 ユーロドルの「ヘッド・アンド・ショルダー」(3)
第28回 ドル円「ヘッド・アンド・ショルダー」
第27回 ポンドドル、ヘッド・アンド・ショルダーのネック・ラインに要注目
第26回 ユーロドルの「ヘッド・アンド・ショルダー」(2)
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第24回 半値戻しは全値戻し
第23回 2024年ドル円相場見通し
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第21回 ドル高・円安8年サイクル(2)
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第15回 ドル高・円安8年サイクル
第14回 ユーロドルの「ヘッド・アンド・ショルダー」
第13回 ドル円の「斜行三角形」と「弱気の乖離」
第12回 ドル/スイスフラン「ダブル・トップ」完成
第11回 ドル円の「弱気の乖離(ベアリッシュ・ダイバージェンス)」
第10回 NZドル円、上昇第3波動を形成中か
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第6回 ヘッド・アンド・ショルダー(2)
第5回 ヘッド・アンド・ショルダー
第4回 弱気の乖離(ベアリッシュ・ダイバージェンス)
第3回 8月15日は米国債償還・利払いの円買いの日柄
第2回 8月は円高アノマリー
第1回 ドル円145円は「三田(神田・植田・岸田)関所」か

為替情報部 アナリスト

山下 政比呂

証券会社で株式・債券の営業、米系銀行で為替ディーラー業務(スポット、スワップ、オプション)に従事。プライベートバンクでは、為替のアドバイサーとして円資産からドル建て資産への分散投資を推奨してきたドル高・円安論者。 「酒田罫線法」「エリオット波動分析」「ギャン理論」などのテクニカル分析をベースに、ファンダメンタルズ分析との整合性を図り、相場観を構築。 ウォール街の格言「ゴルフと相場は、どちらもタイミングが全て」に出合い、ゴルフと相場の共通項を模索中。 2016年にDZHフィナンシャルリサーチに入社。

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