ドル円は、短期的にはダブル・トップ(151.72円・151.91円)、中期的には、弱気の乖離(ベアリッシュ・ダイバージェンス)、長期的にはエリオット波動の第5波動である「斜行三角形」が完成しており、下落トレンドの可能性が高まりつつあります。
ファンダメンタルズ分析では、日米金利差の縮小観測が挙げられます。
すなわち、米連邦準備理事会(FRB)は、2024年3~5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを開始する見通し、日銀は早期マイナス金利解除観測が高まっています。
【戦術(2023年12月11日週)】ドル売り:@147.00円 ⇒ ストップロス@148.00円
■「弱気の乖離(ベアリッシュ・ダイバージェンス)」
ドル円の高値が145.07円から150.91円まで更新されたにも関わらず、オシレーター系指標(逆張り指標)の相対力指数(RSI)が、高値を更新できていないことで、上昇エネルギーの枯渇とみなし、売りシグナルになります。
■斜行三角形(ダイアゴナル・トライアングル)
斜行三角形は、第5波動を象徴する相場の最終局面に出現するパターンです。上値と下値が切り上がる三角保ち合いですが、支持線の下抜けにより反落シグナルが点灯します。
目標値は、斜行三角形の起点である137.25円です。
■ダブル・トップ
ダブル・トップ(151.72円・151.91円)が完成しており、最小目標値146.51円に到達した後、141円台まで下落しました。
■エリオット波動
第1波動:75.32円-125.86円(+50.54円)
第2波動:125.86円-101.19円(▲24.67円 半値押し)
第3波動:101.19円~151.95円(V計算値)
第4波動:151.95円(※三角保ち合い・・底辺:126.36円-151.95円)