「イチオシ」内ではテクニカル分析を始めとしたトレードのアイディアを主に書いていますが、本コラムではその中で書けなかったことや、その後の振り返りなどに触れてゆきます。たまには番外編もあります。
さて、人に言うと奇異な目で見られがちですが、個人的には「相場は生き物」と思っています。
落ち着いた時もあれば、高ぶる時や、荒える時もあったりします。
テクニカル分析でも「trend is friend(トレンドは友達)」とも言うくらいです。
さて、中には人間同様「やる気のない時」もあったりします。
「お前は常にやる気ないだろ」との陰口も聞こえてきそうですが、そんな時はそうすればよいか、考えてみたいと思います。
皆様のご参考になれば幸いです。
ドル円、157円台での「コマ」の解釈を考える
ドル円は23日に約3週間ぶりとなる157円台に乗せましたが、その日の足形はいわゆる「コマ」となりました。
翌24日はほぼ十字線、その次の27日はコマでした。
※Trading Viewより
十字線やコマが出現する背景として
1. 攻防の分岐点
2. 商いが閑散
が挙げられます。
前者はまさに一進一退の攻防が繰り広げられ、売り方・買い方共に一歩も譲らない場合です。
後者はそれとは異なり、何らかの事情で市場が閑散となり、売り方・買い方共に売買を見送ったことによると解されます。
今回に関しては、157円前後での攻防ということで1.の要素もありますが、既に157円台に乗せており、その要素はやや弱そうです。
それよりも、27日が米国休場で米市場の3連休が意識され、手控えムードが広がったことによる2.の要素のほうが強そうです。
やる気のない時は
さて、本題に戻りますと、相場にやる気のない時の選択肢は「新規で売買しない」に尽きるかと思います。
新規で売買をするということは、相場変動のリスクをとるということです。
値段があまり動かない中でポジションを持つことは、自身のトレード戦略において必要でしょうか?
このことをしっかり考えたうえで、個人的には不必要なリスクをとることは極力避けていただきたいのが本音です。
個人投資家の最大のメリットである「いつでも好きなタイミングで取引してよい」点を最大限生かしましょう。
明日も相場はあります。
わかりやすい局面を待ちましょう。