「イチオシ」内ではテクニカル分析を始めとしたトレードのアイディアを主に書いていますが、本コラムではその中で書けなかったことや、その後の振り返りなどに触れてゆきます。たまには番外編もあります。
さて、今回はドル円についてです。
タイトルにある「ボラティリティ」ですが、一般的には「価格変動の度合い」などと解されます。
トレードするにあたっては、相場に動きがないと商売上がったりです。
かといってありすぎても「手が出ない」「すぐにストップが成立してしまう」という弊害もあります。
過ぎたるは及ばざるが如し、でしょうか。
皆様の参考になれば幸いです。
高まるボラティリティ
早速ですが、ドル円の3月と4月(15日まで)の、一日の平均値幅を振り返ってみました。
3月:1.39円
4月(~16日):2.53円
うち、2円以上の値幅となったのは、3月はわずか2日でしたが、4月は前半だけでも8日となっています。
一日の平均値幅、そして2円以上動いた日数のいずれをとっても、現時点での4月相場は3月よりもボラティリティが高いといえます。
「高けりゃいい」ってものでもない
トレードする人、特にデイトレードやスキャルピングといった短期で売買する人にとって、値幅は売買収益の源なのである程度は必要です。
しかし、あまりにも毎日大きく動いていると、時としてエントリーや損切のタイミングがつかめないこともあります。
こちらは14日の記事です。
ドル円、売るなら前週末高値144.64円をバックに、早朝に付けた144.31円など144円台前半を目処に。一方向な動きが続いているので、利確・損切りは50銭幅のトレイリングストップも一案か。モニターに張り付いていれないのなら、荒れた相場は入れたらラッキーくらいの気持ちでいいかも。
記事を出した後の戻りは144.08円付近に留まり、あと一歩のところで売は成立しませんでした。
144.00円や144.30円といった具合に売り場を分散できればよかったのですが、これだけ値動きが大きいと、いつもと同じ感覚でストップを出したらすぐに成立してしまう恐れもあっため、どうにも腰の引けたトレードなってしまいました。
取れるリスクから逆算して考えると、今回のように「出来れば引き付けて」となるのは、ある意味仕方のないことです。
こういう時はリズムを崩さないようにしつつ、入れる場所があったら入るくらいのゆとりを持ってトレードするのが良いのではないかと思います。
※Trading Viewより
現在保有ポジション(執筆時点)
なし