外為市場かく戦えり

第31回 【振り返り】トレードにおける得手・不得手

イチオシ」内ではテクニカル分析を始めとしたトレードのアイディアを主に書いていますが、本コラムではその中で書けなかったことや、その後の振り返りなどに触れてゆきます。たまには番外編もあります。


さて、今回はタイトルにもある通り、直近のトレードから、自分自身の得意なところ、不得意なところを振り返りたいと思います。


皆様の参考になれば幸いです。



得意なところ


まずは、得意なパターンとしては、移動平均線や一目均衡表を見ながら、今後の動きを予想して動くところでしょうか。


たとえば、後述する「不得意なところ」にも関わりますが、前半の144.95円で新規買いのポジションを持ったところがそれにあたります。


ちなみに、その日(8/30)はこう書きました。

ドル円、5日線より上で引けたので、買い場探しに目線を切り替えてみる。現在レート(144.95円)で少量買い。損切りは5日線のやや下144.40円。

その時は思惑通り、ストップを付けることなく147円台まで上昇しました。


そのほか、ファンダメンタルズとテクニカルの方向性が一致している時も、比較的安心してトレードできます。



不得意なところ


いろいろありますが、そのうちの一つは「ポジションの積み増し」です。


最近の失敗例をひとつ、一連の流れをまとめました

1.先月30日にドル円144.95円で成行買い

2.翌週の9月2日、一時147円台まで上昇したので、押し目狙いで146.25円で買い指値を出す

3.3日に買い指値が成立するも、下押しは止まらず

4.4日にカットラインの145.45円に到達してクローズ


買い増しせずに「144.95円の買いを147円台で利益確定できれば・・・」と思うかもしれませんが、あの時は150円超えを狙っていました。

そのための買い増しであったこともあり、たぶんそのような動きはできなかったと思います。


また、通常は「足が出ないように」ストップを置きますが、今回は145.50円の節目が近くにありました。

そこを外してセットという事情もあり、結果として若干マイナスでのクローズとなりました。


あらためて、買い増しは難しいと感じた次第です。

少なくとも自分自身のトレードスタイルに合わない部分も多いと推測されるため、当面は使わないとは言いませんが、頻度は低くなるかと思います。


※Trading Viewより



現在保有ポジション(執筆時点)


以下は長期保有目的

トルコリラ円 4.38円買い


この連載の一覧
第34回 【ドル円】勝っておごらず負けて腐らず
第33回 【ドル円】守りたいもの、それは利益!
第32回 【夏の怪談】ドル円、ストップ注文を出していなかったら・・・
第31回 【振り返り】トレードにおける得手・不得手
第30回 【気のせい】天使がほほ笑む相場に見えたが
第29回 【ドル円】どうする!?往復ビンタにあったら
第28回 【ドル円】振り返ると、さえない
第27回 【ランド円】長期保有の予定だったが・・・
第26回 【トルコリラ円】損切りだけど、悔いはなし
第25回 【ドル円】風向き変わった!?ならば方向転換
第24回 【ドル円】スケベはスケベのままに
第23回 【ドル円】是生滅法の心境で
第22回 【振り返り】今年前半の損益とトレード
第21回 【ドル円】約37年半ぶりの円安を見たら、欲は出るよね
第20回 慌てるな!待つも相場
第19回 相場における「恐怖」を知ろう
第18回 【解説】トルコリラ円とドル円を買いたいと思った理由
第17回 どうする!?相場にやる気がない時
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第8回 不器用な人間でも勝つ方法を考える
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第2回 【番外編】テクニカル面から見た、これからの2024年のドル円相場見通し
第1回 ランド円、デッドクロスの先を予測する

為替情報部 アナリスト

川畑 琢也

2002年に商品先物会社に入社し外国為替証拠金取引(FX)部門に配属されたのを皮切りに、複数のFX会社・部門でディーリングや相場分析を始めとして様々な業務を担当。FX会社系総研ではシニアテクニカルアナリストとして従事、雑誌の連載やメディアへの出演などを行う。2023年にDZHフィナンシャルリサーチ入社。

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