「イチオシ」内ではテクニカル分析を始めとしたトレードのアイディアを主に書いていますが、本コラムではその中で書けなかったことや、その後の振り返りなどに触れてゆきます。たまには番外編もあります。
個人的な相場観で恐縮ですが、今年のドル円は上方向と予想していました。
基本的に、一部を除きほとんどの市場参加者は「儲けたい」と思い取引をしているかと思います。
とはいえ、前回でもお伝えましたが、「儲けたい」という欲求をどう抑えるかは、東西を問わず投資家共通の悩みとも言えます。
そうした中、相場見通しを儲けにつなげようと悪戦苦闘した記録がこちらです。
前置きが長くなりましたが、皆様の参考になれば幸いです。
ドル円、買い増ししたいが・・・
早速ですが、現時点ではドル円は158.15円買いで少量のポジションを持っています。
もし170円台に向けて上昇するようならば、その流れについていきたいというのは誰もが思うところでしょう。
個人的には、できれば少量買い増ししていきたいと思っています。
ただ、高値警戒感もさることながら、近くに目処らしいポイントも少なく、どうしようか・・・というところでもあります。
そこで今回はストキャスティクスに注目しました。
なお、当初の利確候補(4月29日高値160.17円)について、さらなる上昇が期待できそうでしたので利益確定は見送り、ストップだけ付けて足が出ないようにしています。
ストキャスティクスとRSIの違い
本題に入る前に、ストキャスティクスとは一般的にオシレーター系指標に分類され、「一定期間の最高値と最安値の中で、直近終値が最安値からどれだけ上にあるか」を測ります。
オシレータ系としてはRSIも有名ですが、こちらは「一定期間の日々の前日比騰落値幅のうち、上昇値幅の合計はどれだけあったか」に注目します。
ストキャスティクスは2種類ある?
さて、話をストキャスティクスに戻します。
計算方法ですが、最初に%K、次に%D、その%Dを緩やかにしたスロー%Dの順で計算してゆきます。
チャートソフトによっては3つを一度に表示しているものもありますが、
一般的に、
%Kと%Dを用いたものをファーストストキャスティクス
%Dとスロー%Dを用いたものをスローストキャスティクス
とされています。
ファーストストキャスティクスで見るドル円相場
今回は「ファーストストキャスティクス」に注目してみました。
%Kはだましが多いとされていますが、見方を変えると反応が早いとも言えます。
※Trading Viewより
ストキャスティクスは上段がファースト、下段がスロー
直近のドル円日足チャートでは、数字の1-5の箇所では、スローよりもファーストのほうが一歩先にゴールデンクロスしています。
ただ、アルファベットのAの箇所のように、スローとファーストが同時にゴールデンクロスしている箇所もありますので、必ずしもファーストのほうが早いとはいいきれません。
それでも、ファーストのほうがスローに先んじて動く回数が多かった点を考えると、ファーストのゴールデンクロスには注目してもよいかと思います。
そのほか、オシレーター系の特徴として「一定期間内の売られすぎや買われすぎを探る」という点には注意が必要です。
したがって、トレンドが発生している時はその方向に沿ったシグナルだけを採用するのも手です。
今回は上昇トレンドの中にありますので、ストキャスティクスのゴールデンクロスでは新規ポジションを立てるが、デッドクロスでは新規ポジションは立てない(やったとしても決済に留める)ことになるでしょうか。
現在保有ポジション(執筆時点)
ドル円 158.15円買い少量
以下は長期保有目的
ランド円 7.78円買い少量
トルコリラ円 4.87円買い