外為市場かく戦えり

第28回 【ドル円】振り返ると、さえない

イチオシ」内ではテクニカル分析を始めとしたトレードのアイディアを主に書いていますが、本コラムではその中で書けなかったことや、その後の振り返りなどに触れてゆきます。たまには番外編もあります。


さて、今回はドル円のトレードの振り返りです。

結論からお伝えすると、エントリー・エグジット共に今一つでした。

そりゃあ勝てません。


皆様の参考になれば幸いです。



上影連発で頭重そう、短期勝負と割り切って売りで入る


チャートを見て、147-8円で上影を連発しているのを見て、頭が重そうだと思いました。

ただ、週足チャートは一目均衡表の雲下限で切り返し、たくり足を付けている点を踏まえると、程度の差こそあれ上昇トレンド自体は継続していると見たほうが良さそうです。


したがって、短期での下押しを狙い、13日にこう書きました。


ドル円、週足はたくり足で底入れと見るが、日足では148円前後で上影連発と頭が重そうなので、短期と割り切って仲値10分前に売り。

ストップは売値より30銭上。利確は1-2円下にしたいが臨機応変に。


※Trading Viewより



1回目は失敗


結果は、9時45分に147.07円で売るも、その後の上昇を続け147.37円のストップも成立となりました。


振り返ってみて上手くないなと思ったのは、以下の点です

エントリーの時間がよくなかった

→仲値である程度上昇を予想しているのなら、仲値の9時55分、もしくは通過後にしたようがよかった

エントリーの場所がよくなかった

→直近で148円台に乗せる場面があった事を考えると、仲値に絡めず、おとなしく147円台後半で売指値して待ってもよかったか



売り上がりに作戦変更するも・・・


そこで、次は少し手を変えてドル円を売り直してみました。


・8/13

147.20円と147.80円で売り、ストップは148.30円、利確候補は週足一目均衡表の雲下限145.74円

→147.20円のみ成立。


・8/14

(15日)仲値後の10時に成行売り

→147.22円で成立。ストップと利確候補はそのまま


そして迎えた7月米小売売上高ですが、予想より強い結果となりドルが急騰する中でストップが成立してクローズとなりました。


振り返りです。

・エグジット場所がよくなかった

→ポジションが増えたので、ストップは当初の148.30円から、7月米小売売上高の発表前に一部だけでも147円台に移してもよかったのでは?


もっとも、15日の大陽線で上向きの流れに変わった可能性があります。

ここから先は買い目線に切り替えようと思います



※Trading Viewより



現在保有ポジション(執筆時点)


ドル円 149.10円買い少量


以下は長期保有目的

トルコリラ円 4.38円買い


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為替情報部 アナリスト

川畑 琢也

2002年に商品先物会社に入社し外国為替証拠金取引(FX)部門に配属されたのを皮切りに、複数のFX会社・部門でディーリングや相場分析を始めとして様々な業務を担当。FX会社系総研ではシニアテクニカルアナリストとして従事、雑誌の連載やメディアへの出演などを行う。2023年にDZHフィナンシャルリサーチ入社。

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