「イチオシ」内ではテクニカル分析を始めとしたトレードのアイディアを主に書いていますが、本コラムではその中で書けなかったことや、その後の振り返りなどに触れてゆきます。たまには番外編もあります。
今回は、直近のドル円のトレードについて振り返ります。
難しいタイトルにしましたが、おおざっぱに言えば「次、いってみよー!」でしょうか。
皆様の参考になれば幸いです。
ドル円、米雇用統計の乱高下についてゆけずクローズ
ドル円は6月14日に買いポジションを持ち、上昇の流れについてゆくという戦法でした。
さて、タイトルに入れた是生滅法(ぜしょうめっぽう)ですが、「涅槃経(ねはんぎょう)」にある諸行無常偈(しょぎょうむじょうげ)の一句であり、「生あるものいつかは必ず滅びて死ぬ」といった意味です。
相場の世界で考えますと、さしずめ「新規でポジションをもつこと」は生命誕生のように映ります。
また、「ポジションの決済」は生命の終了とも取れます。
話をドル円に戻します。
6月に新規で買ったポジションですが、7月5日の米雇用統計の際に乱高下でストップが成立してクローズとなりました。
いずれ来るクローズですが、マイナスよりプラスで迎えたいというのは誰しもが思うところです。
今回はプラスで終えることができましたので、まずは良しとしたいと思います。
たらればを言えばきりがない
とはいえ、今回のクローズについて不満がないわけでもありません。
本心を言えば、上昇トレンドの中なのでもっと流れについてゆきたかった、というのはあります。
ストップの水準も、160.40円ではなく160.15円あたりにしておけば、と思わなくもありません。
ストップの水準を下げるということは、成立の可能性を遠ざける一方で、成立した場合は利益が減る(もしくは損失が膨らむ)ことを意味します。
攻防の分岐点という意味では、160.17円(4/29高値)や160.20円(1990年4月高値)が近い160.15円あたりにストップを置いたほうがよかったのかもしれません。
個人的にはストップ成立で短期的には160円を割る場面が出ると見ていました(ついでに、下げたところでは買い場も探したかった)。
とはいえ、雇用統計後の下押しは160.30円台に留まってしまい、読みは見事に外れてしまいました。
※Trading Viewより
今回のクローズはポジションの維持率を下回ったことなどによる強制決済の類ではありません。
利益を出したい気持ちとトレンドについてゆきたい気持ちの間で出した答えですので、前向きに受け止めたいと思います。
次の一手を考える
さて、冒頭でも触れましたが、ドル円については一つのトレードが終わりましたので、気持ちを切り替えて次に行きたいと思います。
個人的には、時間足上では前述の160.15円レベルが攻防の分岐点と化しているように見えましたので、当初、160円割れをバックにして160円台で買い下がりたい・・・とぼんやり考えてました。
しかし、売買の水準や損切の目処をを詰める前に、10日の6月米消費者物価指数(CPI)後に急落したのを見て、158.20円で少量の買いを持つことにしました。ストップは157.30円。
さてどうなるか、それはまた別の回で。
現在保有ポジション(執筆時点)
ドル円 158.20円買い少量
以下は長期保有目的
ランド円 7.78円買い少量
トルコリラ円 4.87円買い