「イチオシ」内ではテクニカル分析を始めとしたトレードのアイディアを主に書いていますが、本コラムではその中で書けなかったことや、その後の振り返りなどに触れてゆきます。たまには番外編もあります。
さて、今回はユーロ円です。
内容は、エントリー(新規)よりもエグジット(決済)にフォーカスしています。
皆様の参考になれば幸いです。
合わせ技でユーロ円の下落を予想
2日にこう書きました。
もし市場のテーマが欧州の政局・景気不安と、日銀の早期利上げ観測の合わせ技となると、ユーロ円に効きそう。現在レート158.45円で売り。損切りは158.70円と159.00円に分散。ついでにユーロドルも現在レート1.0524ドルで売り。損切りは1.0610ドル。
ちょうど、先月末の29日にドル円は149円台に下落する過程で損切りを迫られたということもあり、売買するならドル円以外と考えていました。
そうした中、フランスの政局がにわかにクローズアップされました。
日銀の早期利上げ観測がくすぶっていることもあり、ユーロ売りと円買いの材料がそろうとなると、ユーロ円を売ろうかと考えました。
利確は損切りより難しい!?
2日にユーロ円を158.45円で売ると、その後はストップの水準まで上昇することなく軟調に推移。
この日のNY市場で一時156円台に下押しましたが、滞在時間が短かったうえ、私自身が就寝中で気づかなかったこともあり、この水準で決済はできませんでした。
翌3日、再び156円台に下押す場面では、ちょうど私が起きていたこともあり、下げを目の当たりにしました。
問題はここからです。
昨日に続いて156円台で下げ渋っているが、どうする?
決済するか?それとも当初予定していた155円台まで待つか?
相場が156円台での推移を続けていたこともあり、かれこれ30分以上考えてしまいました。
NY市場序盤とはいえ、30分以上睡眠時間を削られてしまいました。
睡眠が趣味に近い私にとって、睡眠時間が削られるのは地味に痛いところです。
(休みの日は、だいたい12時間以上寝ています)
結局悩んだ末、今回は分割できる数量で売りポジションを持っていたこともあり、その時のレート156.65円で一部を決済することにしました。
「もっと早く気づけ」という話ではありますが、欲望が絡むと決断が鈍る結果となりました。
選択肢は多い方がよい時もある
普段、優柔不断な私は、なるべく選択肢が広がらないようにしています。
今回は「売る」「様子見」以外にも、「一部を売る」という選択肢に救われました。
一部でも利益を確定できたことで、気持ち的にも大分楽になりました。
最低取引数量で取引しているとこのようなことはできませんが、それよりも多めで取引していると、このようなこともできます。
よく「取引は余裕もをって」といいますが、資金的な余裕だけではなく、気持ちの余裕もその文言の中に含まれるのかもしれません。
※Trading Viewより
現在保有ポジション(執筆時点)
以下は長期保有目的
トルコリラ円 4.38円買い