「イチオシ」内ではテクニカル分析を始めとしたトレードのアイディアを主に書いていますが、本コラムではその中で書けなかったことや、その後の振り返りなどに触れてゆきます。たまには番外編もあります。
さて、今回もドル円です。
最近は損切りした話ばかりですが、今回は含み益をどう守ろうとしたかの話です。
皆様の参考になれば幸いです。
反発の兆しを感じて買い目線に切り替える
今月18日に米連邦公開市場委員会(FOMC)があり、0.50%の利下げを決めたのは既報の通りです。
その際に予想されるパターンを個人的にざっくりと考えてみました。
1. 0.50%利下げ、会見は積極的な利下げ前向き
2. 0.50%利下げ、会見で積極的な利下げはけん制
3. 0.25%利下げ、会見で積極的な利下げはけん制
4. 0.25%利下げ、会見は積極的な利下げ前向き
現在はリーマンショックのような状況ではないという点を考えると、1はなさそうと判断。
また、2022年にFRBが利上げ開始が遅れたことを踏まえると、3もなさそう、と見ました。
そこで・・・
2の場合は、早期の大幅利下げをけん制する内容の声明でドルが買われるかも?
4の場合は、大幅利下げを示唆してバランスをとることも考えられるのでドルが売られるかも?
と考えました。
言うは易し、行うは難し。でも相場なので無理しない
実際、FOMCは2の結果となり、予想通りドル円は下落後に上昇しました。
ただ、予め予想はしていましたが荒れた相場となってしまい、勢いに怖気づいてしまい手を出すことはできませんでした。
職業ディーラーとしてはダメですが・・・
個人投資家という観点からは、無理せずわかりやすいところで売買することが重要と考えます。
損しなかったのもありますが、次へのきっかけが見えてきたので、それで良しとしたいと思います。
そこで、FOMCを通過したことでドル円の下落に歯止めがかかる可能性があると見て、買い場を探すことにしました。
ちょうど、前日に続いて一目均衡表で転換線を回復していたことも、買いを後押ししました。
19日にこう書きました。
ドル円、日足・一目均衡表の転換線を超えたので、目先は戻り余地あるか。明日結果公表の日銀会合を前に、昨日高値付近まで下げたので現在レート142.75円で少量買い。転換線141.69円でも少量買い増し。損切りは141.40円、上値は基準線144.49円に注目。日銀観測報道には要注意。
その後は転換線で出していた指値も成立
その後、24日にこう書きました。
ドル円、日足の転換線141.77円が下値支持となっており、同線タッチで少量買い増し&141.40円損切りの方針は変更なし。トルコリラ円、基準線4.25円を明確に超えてきたら買い場を探してみたい。
思惑通り141.77円の指値が成立、平均コストは142.26円となりました。
※Trading Viewより
含み益を利益に変えられるか?が重要
今回は前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
買い指値が成立後も相場は上昇し、ある程度含み益が出てきました。
ここで重要となってくるのは、「含み益を利益に変えられるか?」です。
間違っても含み益を含み損にしてはいけません。
そうならないために、私は、ある程度含み益が出たら、利益確定目的でストップ注文を入れるようにしています。
また、相場は思惑通りにいかないのが常であり、そうなったときの備えとして、ストップ注文を使っています。
成立したら利益確定になるので、その時は割り切って次の相場に行きましょう。
本日(9/27)は自民党総裁選や8月米PCEデフレーターがありますが、ストップを置いて見守りたいと思います。
ちなみに、執筆時点では
142.75円買い→143.90円
141.77円買い→142.90円
でストップを出しております。
現在保有ポジション(執筆時点)
ドル円 141.77円買いと142.75円買い(いずれも少量)
以下は長期保有目的
トルコリラ円 4.38円買い