「イチオシ」内ではテクニカル分析を始めとしたトレードのアイディアを主に書いていますが、本コラムではその中で書けなかったことや、その後の振り返りなどに触れてゆきます。たまには番外編もあります。
さて、今回はドル円です。
ちょうど日足チャート上に三角保合が出現したところ、保合を上抜ける動きがあったので買ってみた話です。
皆様の参考になれば幸いです。
三角保合が出現
早速ですが、16日にこう書きました。
ドル円は三角保合(本日は上限:145円前半、下限:142円台後半)形成中に見える。保合前が下落トレンドだったので下抜けに分がありそうだが、ここは抜けたほう、出来れば材料とセットの時に順張りたい。
割ときれいな三角保合がチャート上に出現しており、上下どちらかブレイクしたら相場に動きが出そうに見えました。
保合の前が下落トレンドだったため下抜けに分がありそうですが、上に抜けると流れが傾くことも想定されますので、ここは教科書どおり「保合放れに付け」でよいかと思います。
そうして見守っていると、17日に保合を上抜けたので、18日に144.86円で買いました。
材料的には、日銀金融政策決定会合や植田日銀総裁の会見を消化し、日銀の早期利上げ期待を高める内容ではなかったことで、少なくとも円を買いにくい(ドル円は下がりにくい)と判断しました。
また、18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)についても、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が利下げはデータ次第としている中、最近の米指標で今回の利下げを促す材料が見当たらなかったので、金利据え置き&利下げはデータ次第の姿勢は維持するのでは?との私自身見ていたこともありました。(結果は予想通りの金利据え置き)
※Trading Viewより
上伸したら「あれ」を忘れずに
その後はといいますと、買いポジションを持った後で米FOMC後の下押しでもストップ水準までは下押しせず。
19日の欧州時間に145円台後半まで上値を広げる場面が見られました。
そうなると、するのは「いつものあれ」、つまりストップ水準の引き上げです。
最低限の利益を守るべく、145.15円に引き上げました。もし146円台に乗せることがあれば、機動的に見直していきたいところです。
さて、利確の目処として、教科書的には三角保合の高さ分の上昇とされていますので、149円前後が目処となってきます。
ただ、目標値の通りに行かないことは多々ありますので、過去の高値など節目が意識される場合など、部分利確なども使いながら対応することになりそうです。
※Trading ViewをもとにDZHフィナンシャルリサーチ作成
現在保有ポジション(執筆時点)
ドル円144.86円買い