外為市場かく戦えり

第29回 【ドル円】どうする!?往復ビンタにあったら

イチオシ」内ではテクニカル分析を始めとしたトレードのアイディアを主に書いていますが、本コラムではその中で書けなかったことや、その後の振り返りなどに触れてゆきます。たまには番外編もあります。


さて、今回はドル円のトレードの振り返りです。

市場は時として冷酷な時があります。


全てはトレードの意思決定をしている自分が悪いとはいえ、見事に往復ビンタを食らってしまいました。

そのした中、どう対処したかの記録です。


皆様の参考になれば幸いです。



前回は売り上がりで失敗、今回は買い下がりで失敗


早速ですが、前回は売りで入って損切りとなってしまいました。


その時の記事はこちら

第28回 【ドル円】振り返ると、さえない


その時に大陽線を見てしまったので、勢いはあると判断して今度は買いで入ってみました。


8/15のNYC後にこう書きました。

ドル円、昨日10時に147.22円で少量売り成立で平均コストは147.21円に。ただNY市場で148.30円のストップ成立。147-8円台で上値重い中での大陽線出現を見て、149.10円や148.70円で少量ずつ買い、前日陽線実体部の1/2押しのやや下148.15円(チャート内の青い横線)で損切り



集団リンチはイヤ、せめて往復ビンタ収める方法は?


結果から先にお伝えしますと、売りで損切り、買いで損切りと、見事に往復ビンタを食らいました

さらに売買を重ねて損切りも続くと、まさに往復ビンタどころではなく「集団リンチ」の様相を呈してきます

そこまで傷が広がってしまうと、懐も痛みますし、なによりトレードの判断をしている私自身のメンタルも傷つくなど、リカバリーが大変になってきます


ちょうど翌週の月・火と休暇を取っていたこともあり、この間は売買をストップしました。


銀行のディーラーも、一定以上の損を出したら「ペナルティボックス」入りとなり、一定期間は強制的に売買停止となる、と聞いたことがあります。


マイナスが続くときは、とにかく売買しない(させない)というのが解決策だったりします

変な相場観を引きずって戻ってくるのも嫌でしたので、その間はレートチェック程度にとどめ、相場観をリセットするようにしました。


損が続く場合は、自身の資産や投資意欲をそれ以上傷つけないためにも、一旦相場から離れましょう。


※Trading Viewより



現在保有ポジション(執筆時点)


以下は長期保有目的

トルコリラ円 4.38円買い


この連載の一覧
第34回 【ドル円】勝っておごらず負けて腐らず
第33回 【ドル円】守りたいもの、それは利益!
第32回 【夏の怪談】ドル円、ストップ注文を出していなかったら・・・
第31回 【振り返り】トレードにおける得手・不得手
第30回 【気のせい】天使がほほ笑む相場に見えたが
第29回 【ドル円】どうする!?往復ビンタにあったら
第28回 【ドル円】振り返ると、さえない
第27回 【ランド円】長期保有の予定だったが・・・
第26回 【トルコリラ円】損切りだけど、悔いはなし
第25回 【ドル円】風向き変わった!?ならば方向転換
第24回 【ドル円】スケベはスケベのままに
第23回 【ドル円】是生滅法の心境で
第22回 【振り返り】今年前半の損益とトレード
第21回 【ドル円】約37年半ぶりの円安を見たら、欲は出るよね
第20回 慌てるな!待つも相場
第19回 相場における「恐怖」を知ろう
第18回 【解説】トルコリラ円とドル円を買いたいと思った理由
第17回 どうする!?相場にやる気がない時
第16回 【ランド円】大物を釣るための心構え!?
第14回 ドル円、ストップロスの重要性を再確認
第13回 【番外編】アップデート・ドル円の2024年見通し
第12回 チャートの声を聞いてドル円を買ってみる
第11回 豪ドル円、天井は近い?
第10回 どうする!? 選択肢がたくさんある時
第9回 スワップは甘いささやき?
第8回 不器用な人間でも勝つ方法を考える
第7回 円安が敵に回る
第6回 【デッドクロスのその後】南アフリカランド円、買いで入る
第5回 待つも相場、一進一退でも焦らない
第4回 マイナスをプラスに変えるには?
第3回 ユーロドル、どうする!?出遅れた相場への取り組み方
第2回 【番外編】テクニカル面から見た、これからの2024年のドル円相場見通し
第1回 ランド円、デッドクロスの先を予測する

為替情報部 アナリスト

川畑 琢也

2002年に商品先物会社に入社し外国為替証拠金取引(FX)部門に配属されたのを皮切りに、複数のFX会社・部門でディーリングや相場分析を始めとして様々な業務を担当。FX会社系総研ではシニアテクニカルアナリストとして従事、雑誌の連載やメディアへの出演などを行う。2023年にDZHフィナンシャルリサーチ入社。

川畑 琢也の別の記事を読む

人気ランキング

人気ランキングを見る

連載

連載を見る

話題のタグ

公式SNSでも最新情報をお届けしております