「イチオシ」内ではテクニカル分析を始めとしたトレードのアイディアを主に書いていますが、本コラムではその中で書けなかったことや、その後の振り返りなどに触れてゆきます。たまには番外編もあります。
さて、今回は「待つも相場、一進一退でも焦らない」とのタイトルです。
今年に入って大負けはないですが大勝ちもなく、年初からの収支はわずかにプラスという状態が続いています。
そのような中でのトレード記録です。皆様の参考になれば幸いです。
豪ドル/NZドル、売ってみた(2/19)
2月19日、こう書きました。
豪ドル/NZドルは日足一目均衡表の基準線で失速すると、足元で転換線を割り込んで推移。目先は下押し余地あるとみて、1.0640NZドルで売り。利確候補は9日安値1.0586NZドル、損切りは浅めで5日線1.0665NZドル、深めで基準線1.0710NZドル、でしょうか。
結果は、22日に利確候補としていた9日安値1.0586NZドルに到達したので、一部を利益確定しました。
ちょうどその日は1.0570NZドルまで下落して昨年5月以来の安値を付けたこともあり、あわよくば1.05NZドル割れも期待できるかと考えたためです。
しかし、実際はそううまくはゆかず。1.05 NZドル台後半で下げ渋る動きを見せて決済のタイミングがなかなか見つからない中、28日のRBNZ会合を迎えてしまいました。
ポジションを持ったまま会合を迎える気はないため、その前に1.0605NZドルで決済しました。
経済イベント、特に金融政策発表はそれまでのトレンドを変えてしまう場合があります。
「政策に売りなし」の相場格言ではないですが、中銀には逆らわないほうが無難です。
※Trading Viewより
カナダ円、売ってみるも・・・(2/21)
2月21日、こう書きました。
カナダドル円、昨日のCPIで下落後に戻すも20日実体部1/2戻しの111.11円を前に伸び悩んだので、111.05円で売り。利確候補は週足の三角保合下限の107円台前半、この時ドテン買いも視野に。損切りは16日高値111.62円超えたら。
個人的にはいいところで売れたと思ったのですが、その日のNY時間に111.11円をあっさりとクリアすると、そのまま上値を広げる展開に。
結局22日に111.74円まで上昇するタイミングで、111.70円で損切りとなりました。
悔しいのは、その後です。翌23日の111.80円をピークに徐々に上値を切り下げると、29日の執筆時点では110.20円付近まで下落しています。
損切りが早かったか?
それとも、5日線回復でいったん損切りして111円台後半で売り直したほうがよかったか?
などと、考えてしまいます。
三角保合の上限という抵抗ポイントを意識して動いたものの、売るならRSIが50を割るなど、もう少し待ってからのほうがよかったかもしれません。
ただ、もっと引き付けて売ればとの考えもよぎりますが、あまり引き付けると、今度は保合上抜けへの対処が難しくなるというデメリットもあり、こればかりは何とも言えません。
※Trading Viewより
焦らないで次のチャンスを待つ
冒頭に書きましたが、今年に入ってから今までのところ、大勝ちもありませんが大負けもありません。
時として、早く収益を積み重ねたい衝動に駆られますが、ここは焦らずにじっくりチャンスと待つとします。
避けなければならないのは、大負けして退場させられることです。