「イチオシ」内ではテクニカル分析を始めとしたトレードのアイディアを主に書いていますが、本コラムではその中で書けなかったことや、その後の振り返りなどに触れてゆきます。たまには番外編もあります。
さて、今回もドル円です。
例えばポジションを持った後、ストップ水準を決めていなかったがために、どこで損切ればよいか頭を抱えてしまった・・・という経験は多くの方がしていると思います。
そうなってしまうと、利益確定に至るか、それとも強制決済が先かは、自身では全くコントロールができず、相場に委ねてしまうこととなります。
想像しただけでも背筋が寒くなります。
そのような苦い経験をしなくて済むよう、ストップ注文に救われた話です。
皆様の参考になれば幸いです。
流れは下。さて・・・
ドル円は日足の一目均衡表で三役逆転が点灯する中、16日に140円を割る場面がありました。
この日の足形はたくり足、かつ下値圏ということもあり、上昇に警戒しつつ下向きの流れ継続と見て売りを考えました。
17日にこう書きました。
ドル円、FOMCでの大幅利下げ観測のほか、日足の均衡表での三役逆転もあり、上値が重い。現在レート140.65円で少量売り。現時点での本日高値のやや上141.30円でも少量売り増すが、142.00円でストップ。利確候補は昨年7月安値137.25円だが下げ渋る場合は早めに逃げたい。
相場は見事に正反対の方向へ
17日は売り指値も成立しましたが、上伸の勢いは止まらず、そのままストップの142.00円も成立。
結局、この日は142円台半ばまで上昇しました。
その後の値動きは、翌18日に米連邦公開市場委員会(FOMC)後の下押しで140円台半ばまで下落するも一時的となり、19日の東京市場にかけて144円目前まで上昇しました
もしストップが成立しなかったと仮定すると、144円手前で今後どうしようか頭を抱えていたかもしれません。
損失確定の時はがっくりときましたが、後で振り返ると142円で終わりにできたので、メンタル面からも次への余力は残せたのではないかと思います。
※Trading Viewより
現在保有ポジション(執筆時点)
以下は長期保有目的
トルコリラ円 4.38円買い