「イチオシ」内ではテクニカル分析を始めとしたトレードのアイディアを主に書いていますが、本コラムではその中で書けなかったことや、その後の振り返りなどに触れてゆきます。たまには番外編もあります。
さて、相場格言で「待つのも相場」とあります。のべつ幕無く売買してはいけないという意味です。
ギャン理論で有名なW・D・ギャンも投資ルールの中で「過剰な売買をしない」というのがあります。
また酒田五法では、「三法」で売り買いが交錯する場面では休むことの重要性を説いています。
どのようにして「儲けたい」という欲求を抑えるかは、東西を問わず投資家共通の悩みなのかもしれません。
前置きが長くなりましたが、皆様の参考になれば幸いです。
ドル円を買ってみた
今回、タイトルにもあります通り、14日にドル円を買いました。
植田日銀総裁の会見前でしたが、米連邦公開市場委員会(FOMC)と日銀金融政策決定会合を通過したことで、ドル円の方向性は変わらないとの見方で、買おうと思いました。
ただ、直前に157円台前半や156円台半ばで買ってみたものの損切りさせられた直後ということもあり、ロット数は少なめにしています。
その時、こう書きました。
ドル円、相場格言の「買いにくい相場は高い」ではないが、158円に乗せてきたので、高いのを承知で現在レート(158.15円)で買い。ただし損切り直後のためロットは少量に留める。損切りは日銀発表前に下押した156.86円のやや下156.75円。利確候補は4月29日高値160.17円。
※Trading Viewより
今振り返ると、植田総裁の発言を見てからのほうが、有利な値段で買えました。
総裁会見買値から1円超下落したのを見て、もう少し待つべきだったと痛感。
欲望に勝てず、後悔先に立たずでした。
なお、通常ならば157円台前半や半ばでの買い下がりも考えたかもしれませんが、いかんせん損切り直後で流れがどうも悪いような気もしたので、あえてこの手は使いませんでした。
今後は・・・
ドル円を積極的に買わなかったもう一つの理由は、ボリンジャーバンドの上下の幅が広がっていなかったからです。
いわゆる横ばい(スクイーズ)に近い状態でしたので、トレンドを伴う動きにならない可能性も考えました。
ただし、バンド幅が拡大する場面(エクスパンション)があれば、今度は上値を追いやすくなると考えました。そこで、18日にはこう書きました。
ドル円(158.15円の買い)は(156.75円の)ストップがつかなかったのでキープ。14日に付けた月初来高値(158.26円)を更新して引ける場合は買い増しも検討。
執筆時点(20日NY時間)では、バンド幅が広がりを見せていますので、21日は買い場を探そうと思います。
158.30円レベルが攻防の分岐点になるか注目であり、買い増しをするならこの水準よりやや上を候補にしたいと思います。
現在保有ポジション(執筆時点)
ドル円 158.15円買い少量
NZドル/ドル 0.6129ドル売り
以下は長期保有目的
ランド円 7.78円買い少量
トルコリラ円 4.87円買い