「イチオシ」内ではテクニカル分析を始めとしたトレードのアイディアを主に書いていますが、本コラムではその中で書けなかったことや、その後の振り返りなどに触れてゆきます。たまには番外編もあります。
さて、今回はユーロドルです。
久々に買おうかと思いましたが、どうも心残りがあって積極的には手が出ませんでした。
そのような中でどう立ち回ったかの記録です。
皆様の参考になれば幸いです。
チャートを見ると反転の兆しだが・・・
日足のローソク足を見ると、1.08ドルの節目を前に下げ渋ったほか、前日陰線にかぶさる形で陽線が出ました。
これを見て、1.08ドル割れに失敗して反発局面に入るかも?と思いました。
ただ、気がかりだったのは、ユーロを積極的に買うファンダメンタルズ面の材料が見当たらなかった点です。
テクニカルとファンダメンタルズの方向性が一致した場合は強い相場と解されますが、そうではないとなると、どこかに弱さを感じます。
そこで、今回は5日線を保険にして買いを少し待ちました。
21日にこう書きました。
ユーロドル、日足で前日陰線を切り返す陽線を見て買いたくなるが、5日線の向きが横ばいに近くなるまで待ちたい。現在水準を維持できれば、あと1、2日ほどで下向きの線の傾きはだいぶ横ばいに近付く計算。ただしファンダメンタルズ面は「買いなの?」という感じなので持つポジションは少量に留める
5日線と相場の関係
5日の移動平均線は、当たり前ですが、「5日の終値を全部足して5で割る」と計算できます。
移動平均線の傾きを見るメリットは、
・線にすることで相場の方向性が見えやすくなる
・計算対象から外れる値段と入りそうな値段を抑えれば、線の傾きが予測できる
といった点にあります。
21日の東京市場時点では1.08ドル台前半で推移していたこともあり、17・18日に1.08ドル台前半でのもみ合いが続いていました。
あと1、2日経過すると15-17日の終値が計算対象から抜けてゆきます。
そのため、1.08ドル台をキープできれば線の傾きも横ばいに向かうと見ていました。
※Trading Viewより
予想通りにいかないのはよくあること
しかしながら、計算通りにいかないのは世の常です。
結果は、21日に陽線にかぶさる陰線を付けたことで、反発の目論見はもろくも崩れ去りました。
そうなると「売り再開か」と気持ちを切り替え、売りで入りました。
結果的に買い場は見当たらなかったのですが、変なところで買いから入るのを防ぐことができたので、それはそれでよかったのかと思います。
現在保有ポジション(執筆時点)
以下は長期保有目的
トルコリラ円 4.38円買い