「イチオシ」内ではテクニカル分析を始めとしたトレードのアイディアを主に書いていますが、本コラムではその中で書けなかったことや、その後の振り返りなどに触れてゆきます。たまには番外編もあります。
今回は、ドル円です。
ストップ注文で予想外の出来事に助けられた話です。
皆様の参考になれば幸いです。
ドル円、買ってみる
早速ですが、1月3日にこう書きました。
ドル円は昨年12月31日に下押すも156円前後で下げ渋ると、本日は157円台後半まで切り返した。足もとは概ね156-8円のレンジだが、直近のトレンドが上昇だったので上抜けに分がありそう。引き付けて156.50円や156.10円で少量ずつ買い指値、155.75円で損切り。
執筆時点の相場について「上昇後の小休止」と見たので買いを考えたのですが、その時の立ち位置はレンジ上限に近いところであったため、レンジ下限に近付くところを買い下がることにしました。
この水準で売るとトレンドに逆らう恐れがあるので、極力避けたかったというのもあります。
一部買いが成立
その後、6日に入り下押す局面で、156.50円の買いが成立。ただ、156.10円の買いまでは届かず。
その後相場は反発したので、恒例の「ストップ水準を引き上げて利益を守る」作戦に出て、ストップ水準を当初の155.75円→157.50円に変更。
これが、私の身を助けることになります。
ポジションを持ったまま米雇用統計を迎える
その後もストップは成立しなかったものの、水準をさらに引き上げるには至らない展開が続く中、10日の12月米雇用統計を迎えました。
雇用統計直後はドル円が上昇し、158円台後半まで上値を広げました。
しかし、その後はドル円が急転直下で157円台前半に向けて下押してしまいました。
寝ている間の出来事でしたので身動きが取れず。
158円台後半に上昇したのを見た後でしたので、利益を守るストップも出していたこともあり、急落には気づかず。
まさか、強い雇用統計で金利が上昇し、それを嫌気して株安が進行すると共にリスク回避の動きが強まるとは思いませんでした。
※Trading Viewより
ストップに助けられる
まあ、寝ている間に相場の変動を気付くのはほぼ不可能なわけで、結局157.50円のストップが成立。
買値より上での成立のため、利益はしっかり残りました。
翌日、ストップが成立したのを見て、雇用統計直後にストップを引き上げるべきだったのか、それとも158円台で利益確定しておいた方がよかったのか、いろいろと考えてしまいました。
このように、直後は利益が残ったとはいえ悔しい思いもしましたが、その後は軟調に推移すると16日の東京時間に155円台前半まで下押していますので、それはそれでよかったと思うことにします。
ストップ注文で予想外のリスクに備えることができました。
現在保有ポジション(執筆時点)
以下は長期保有目的
トルコリラ円 4.38円買い