「イチオシ」内ではテクニカル分析を始めとしたトレードのアイディアを主に書いていますが、本コラムではその中で書けなかったことや、その後の振り返りなどに触れてゆきます。たまには番外編もあります。
さて、今回はドル円のトレードの振り返りです。
前回、相場は時として厳しい一面を持っていると記しました。
一方で、相場の神様がほほ笑んでいるかのような時もあります。
ただ、【】にもあるように、世の中そう上手くはゆきません。
皆様の参考になれば幸いです。
方向感が出てきた
今月23日、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長はカンザスシティー連銀主催の年次シンポジウム(通称・ジャクソンホール会合)にて「米金融政策が転換点を迎えた」などと発言しました。
これにより、市場では米9月利下げがほぼ織り込まれました。
これに伴いドル売りが活発化すると、この日は高値から2円超下落。
その勢いは週初も続き、26日には143.45円まで下値を広げました。
23日に遠いところで売りの指値を出しましたが入らなかったものの、材料面からドル売り材料が出てきたということもあり、これはやりやすい相場が来たと思いつつ、週明けは売りで入りました。
26日にこう書きました。
前週のドル円146.93円売り指値は不成立。足もとでは米利下げ観測が高まりドルを売りやすい状況なので、146.40円台まで下りてきた転換線のやや上146.50円をバックに、144.20円から60銭ごとに、146円にかけて少量ずつ売り上がり。利確候補は5日安値141.70円。
その後、144.20円と144.80円で少量ずつ売りポジションを持ちました。
ただ、どうにも下押しが鈍いのは気になりました。
何かがおかしい
そうこうしている内に、143円台で下げ渋る動きが続いたことで、6日線がローソク足に接近してきました。
また、同線の傾きは下向きですが依然ほど急角度ではありません。
このまま同線を上抜いてしまうようですと、下値の堅さを確認したということで買いが優勢となることも考えられます。
材料面では、冒頭の「米9月利下げがほぼ織り込まれた」がネックかと思われます。
Fedwatchツールを見ますと、足元では9月利下げについて0.25%が約6割を占める一方、一時期盛り上がった0.50%利下げは4割弱に留まっています。
このあたりが、週開けからのドル売りの勢いのなさにつながったのではないかと推測されます。
さて、もし6日線を回復する場面が訪れるようですと、気の早い人はゴールデンクロス出現やWボトムを期待して動くということもありそうです。
そうなる前に、早めに売りポジションを片付けようと思いました。
29日にこう書きました。
ドル円、5日や6日など短期線がローソク足に接近。このまま上抜けると流れが変わりそうな気がするので、144.20円と144.80円の売りポジは現在レート144.55円で損切り。出している売りの指値はキャンセル。予想が当たって短期線より上で引けたら、翌日は一旦買い場を探してみたい。
※Trading Viewより
この後ですが、6日線より上で終えたら打診買いしつつ、上向きの流れに乗れないかと思案しているところです。
現在保有ポジション(執筆時点)
以下は長期保有目的
トルコリラ円 4.38円買い