「イチオシ」内ではテクニカル分析を始めとしたトレードのアイディアを主に書いていますが、本コラムではその中で書けなかったことや、その後の振り返りなどに触れてゆきます。たまには番外編もあります。
今回は、第1回で取り上げた「ランド円、デッドクロスの先を予測する」の、その後の記事です。
まだご覧になっていない方は、先に下記の第1回の記事を見てから今回の記事をご覧いただくと、理解が深まるかと思いますので是非ご覧ください。
今回も皆様の参考になれば幸いです。
ランド円、買ってみた(2/27)
前置きが長くなりましたが、ランド円が買いたいポイントまで下がってきましたので、買ってみました。以下、その時のコメントです。
先月お伝えしたランド円は、前週23日に週足・一目均衡表の転換線前後まで下げてきたので、7.78円で買い。今年の南ア総選挙は与党ANCの苦戦が予想されている点は気になるが、スワップもあるのでどちらかといえば中長期の保有を想定。損切り候補は7.40円。
7.78円の買いが成立した後は7.70円台の滞在時間は短く、すぐに7.80円台に戻す日々が続いており、当初目的の半分は達成です。
※Trading Viewより
出口戦略を考える
さて、ここからの問題は、出口をどうするかです。
損切りで終わるよりも利益確定して終わりたいところですが、どこで切り上げるかは難問です。
よく、チャートの下と上を捕まえて「ここで買ってここで売れば簡単です」という人がいますが、そんなにうまくゆけば苦労はしません。
仮にそうであったとしても、再現性がなければ、偶然の一致と割り切ったほうがよいでしょう。
また、利益を確定してもその後の動きを見て「利食いが早かった」という経験は、誰もが一度は経験しているのではないでしょうか。
しかし、それができないと、いつまでもポジションを保有することとなりかねません。
一見すると「長期保有」かもしれませんが、出口を決められないと、相場急変などで市場からロスカットを迫られる場合もあります。
含み益があったのにロスカットで終了となった場合のショックは計り知れません。そういう事態にならないためにも、出口を探しておくことは重要です。
投資の時間軸やリスク許容度と相談しましょう。
一旦利益を確定したら、まずは一連の取引の流れ(新規でポジション持つ→決済して取引終了)が無事終わって利益が出たことに満足して、次に移るのがよいのではないでしょうか。
利益確定と損切りの目処
さて、話を戻しますと、損切りは従来通り7.40円にします。
利益確定の目処ですが、8円台に乗せられれば、昨年11月高値8.34円、22年6月高値8.81円が視野に入ってきそうです。
もっとも、現時点での目処ですので、その後の相場状況によって随時見直したいと思います。