外為市場かく戦えり

第63回 【ユーロドル】月が替わったのでツキよ変われ!?

イチオシ」内ではテクニカル分析を始めとしたトレードのアイディアを主に書いていますが、本コラムではその中で書けなかったことや、その後の振り返りなどに触れてゆきます。たまには番外編もあります。


さて、今回はなんともダジャレの様なタイトルですが、これまでも月が替わることで流れが変わることを何度か経験してきました。

これまでの悪い流れが良い方向に変わることを祈る、という意味を含んでいます。


とはいえ、相変わらずの悪戦苦闘する様子となります。

皆様の参考になれば幸いです。



ユーロドル売ってみるも


チャートを見ての判断ですが、ファンダメンタルズ的にはそこまで売りなのか今一つ自身がなかったので、今回は売りを分散して対応しました。


25日にこう書きました。

ドル円は週足が下向きだが、目先は144円が射程入りのため売りは待ち。ユーロドルは転換線が重そうなので、現在レート1.1337ドルのほか、1.1390ドルでも少量売り。利確候補は基準線1.1153ドル、損切りは転換線1.1419ドル。ストップの位置はこまめに調整したい。


その後、28日に追記でこう書きました。その際転換線の水準見直しでストップを変更したことで、ぎりぎりストップはつかなかったのは幸運としか言いようがありません。

ユーロドル、1.1337ドルは成行なので売れたが、1.1390ドルの指値はぎりぎり不成立。売り増しは1.13ドル割れなど方向感が出たら改めて考えたい。

保有ポジションの方針は変わらず、利確候補が基準線1.1153ドル、損切りは転換線1.1427ドル。1.13ドル割ったらストップの位置はこまめに調整。


ちなみに、5/1に1.13ドルを割ったのでストップを1.1320ドルに変更して足が出ないようにしたものの、その後の相場変動でタッチ

とはいえ、最低限利益は残りましたので、良い流れへの呼び水にしたいところです。


※Trading Viewより


改めて振り返ると、エントリーポイントが微妙で、かつ当初出していた1.1390ドルの指値不成立で改めて出さなかったなど、腰が引けている状態でした。

「調子がいまいち」という点を念頭に置いて取引する必要がある局面といえます。



耐えるのも仕事のうち


裁量トレードであることや、そもそも相場を相手にしている以上、良い時もあれば悪い時もあるのは仕方のないことです。

先ほども触れましたが、現在は「我慢の時」と割り切り、わかりやすい流れが出るまで無理せず待ちたいと思います。



現在保有ポジション(執筆時点)


なし



この連載の一覧
第63回 【ユーロドル】月が替わったのでツキよ変われ!?
第62回 【ドル円】もう、あなたにはついてゆけません!
第61回 【ボラティリティ】あればいいというわけではない
第60回 【番外編】合戦場の使い回しはあるか、ドル円の下値めどを確認
第59回 【ドル円】「チャート<材料」の時もある
第58回 【NZドル円】得意パターンに乗ってみる
第57回 【トルコリラ円】別れは突然に。どうなった損益は!?
第56回 【ドル円】待つも相場
第55回 【トルコリラ円】長期投資目的ではあるが・・・
第54回 【ドル円】楽に儲けたい!?
第53回 【ドル円】波に乗れないときもある
第52回 【ドル円】待つも相場
第51回 【ユーロドル】欧米の利下げペース格差に注目して売ってみた
第50回 【ドル円】逃げるのは恥じゃない
第49回 【割り切り】タイミングの悪い時もある
第48回 【まさか】ドル円、新年早々に出会った意外な展開
第47回 【発表】2024年後半の損益、そして年間損益は!?
第46回 【ドル円】クリスマス終わったので動き出すか
第45回 【ドル円】利益は出たが、惜しい結果に
第44回 【ドル円】運も実力のうち!?そのためには準備を
第43回 【ユーロ円】取引は余裕をもって
第42回 【ポンドドル】感じろ、違和感
第41回 【不調の時】いつもの「あれ」を忘れる
第40回 【ドル円】気迷うのはローソク足だけではない
第39回 【ドル円】トランプ・トレードが取れなくても・・・
第38回 【増し玉】あいつとは、相性が合わない
第37回 【ユーロドル】念には念を入れて
第36回 【トルコリラ円】追加買いに乗り気になれない理由はコレ
第35回 【どうする】ドル円、押し目がないかもしれない時
第34回 【ドル円】勝っておごらず負けて腐らず
第33回 【ドル円】守りたいもの、それは利益!
第32回 【夏の怪談】ドル円、ストップ注文を出していなかったら・・・
第31回 【振り返り】トレードにおける得手・不得手
第30回 【気のせい】天使がほほ笑む相場に見えたが
第29回 【ドル円】どうする!?往復ビンタにあったら
第28回 【ドル円】振り返ると、さえない
第27回 【ランド円】長期保有の予定だったが・・・
第26回 【トルコリラ円】損切りだけど、悔いはなし
第25回 【ドル円】風向き変わった!?ならば方向転換
第24回 【ドル円】スケベはスケベのままに
第23回 【ドル円】是生滅法の心境で
第22回 【振り返り】今年前半の損益とトレード
第21回 【ドル円】約37年半ぶりの円安を見たら、欲は出るよね
第20回 慌てるな!待つも相場
第19回 相場における「恐怖」を知ろう
第18回 【解説】トルコリラ円とドル円を買いたいと思った理由
第17回 どうする!?相場にやる気がない時
第16回 【ランド円】大物を釣るための心構え!?
第14回 ドル円、ストップロスの重要性を再確認
第13回 【番外編】アップデート・ドル円の2024年見通し
第12回 チャートの声を聞いてドル円を買ってみる
第11回 豪ドル円、天井は近い?
第10回 どうする!? 選択肢がたくさんある時
第9回 スワップは甘いささやき?
第8回 不器用な人間でも勝つ方法を考える
第7回 円安が敵に回る
第6回 【デッドクロスのその後】南アフリカランド円、買いで入る
第5回 待つも相場、一進一退でも焦らない
第4回 マイナスをプラスに変えるには?
第3回 ユーロドル、どうする!?出遅れた相場への取り組み方
第2回 【番外編】テクニカル面から見た、これからの2024年のドル円相場見通し
第1回 ランド円、デッドクロスの先を予測する

為替情報部 アナリスト

川畑 琢也

2002年に商品先物会社に入社し外国為替証拠金取引(FX)部門に配属されたのを皮切りに、複数のFX会社・部門でディーリングや相場分析を始めとして様々な業務を担当。FX会社系総研ではシニアテクニカルアナリストとして従事、雑誌の連載やメディアへの出演などを行う。2023年にDZHフィナンシャルリサーチ入社。

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