「イチオシ」内ではテクニカル分析を始めとしたトレードのアイディアを主に書いていますが、本コラムではその中で書けなかったことや、その後の振り返りなどに触れてゆきます。たまには番外編もあります。
今回は、2月に買いが成立したランド円をどうするか、見通しをアップデートしました。
皆様のご参考になれば幸いです。
ランド円、買いはまだホールド中
ランド円は2月に7.78円で買いが成立後、堅調な推移が続いています。
3月に8円の大台に乗せると、5月21日には8.66円まで上値を広げて22年6月に付けた同年高値8.81円に迫っています。
その間、8.50円に到達したタイミングで、一部ポジションの利益確定を行っています。
以前お伝えしましたが、仮に17円のスワップが365日入ったとしても、値幅では0.6円程度ということもあり、一部は利益として押さえておこうと考えたためです。
※その時の記事はこちら
やや乱暴な言い方ですが、スワップを考えずに残りのポジションを同値で決済したとしても、差し引きプラスになります。
まずは、月足で現在の立ち位置を確認したいと思います。
月足は抵抗突破できるか重要な局面
先ほどもお伝えしましたが、ランド円は今月22日に8.66円まで上昇して、2018年と2022年の高値を結んだ抵抗線にタッチしました。
同線を突破できれば上値余地の拡大が見込まれます。
さしあたっての上値目処としては、22年高値8.81円や18年高値9.29円が挙げられます。
それらも上抜けるようならば、2006年高値から2020年安値の下げ幅に対する戻りを試す動きとなることも考えられます。
その場合、まずは38.2%戻し水準にあたる11.03円が目処となるか注目です。
※Trading Viewより
大物を釣るための心構え!?
さて、タイトルにあります通り、相場の世界で大物を釣るとなると、例えるなら、
・月足レベルで利益を上げる
・数十円単位の値幅で利益を出す
といった感じでしょうか。
さすがにランド円で数十円の値幅のプラスを出そうとするのは現実的ではありませんので、今回は月足レベルで利益を上げる方法を考えたいと思います。
用意するのは日足ではなく、月足などの長期チャートです。
月足など長めのチャートを見て大局観をつかんだうえで、目標値を設定する必要があります。
また、損切り水準についても、比較的遠めにして多少の下げで成立しないようにすることもポイントです。
大きな値幅を狙う以上、目先の利益を我慢して多少の下押しに耐える必要があります。
最終的には利益が残ることが大事
いくら大物狙いといっても、相場ですので、思惑に反して相場が下落してしまうこともあり得ます。
この場合、最もしてはいけないのは「先に実現した利益を上回る損失を出すこと」ではないでしょうか。
そうなる前に、カットラインを決めて撤退の準備も進めておくことは、資金を温存して次のチャンスを狙ううえで重要です。
無理のない程度に相場と付き合いましょう。