■大局観(長期相場観):第4調整波動
2025年の第2次トランプ米政権(2025年~2028年)でのドル円は、エリオット波動分析での「第4調整波動」による「三角保ち合い」を形成中であり、第4調整波動のX波動を形成中だと思われます。
■中局観(中期相場観):ヘッド・アンド・ショルダー
現状のドル円は、2024年7月の高値161.95円を頭とする「ヘッド・アンド・ショルダー」を形成中であり、ネック・ライン(※140.25円~139.58円~4月:139.06円~5月138.98円)の下抜けにより完成します。
ヘッド・アンド・ショルダーが完成した場合、三角保ち合いの起点である127.23円付近までの続落が想定されます。
■小局観(短期相場観):下降三角形
161.95円(2024/7/3高値)から158.87円(1/10高値)を経由する上値抵抗線を上辺(11/11時点:154.16円)、ネック・ラインの140円前後を底辺とする「下降三角形」を形成中です。
【戦術(2025年11月11日週)】
ドル売り:@154.50円 ⇒ストップロス@155.50円
過去最大の円買い介入を断行した神田第26代財務官(2021年7月8日~2024年7月31日)は、「あまりにおかしいボラティリティーに対し、正常化することが求められる。G20ではボラティリティーが高まったとの認識を初めて共有した」と述べ、ボラティリティーの抑制を円買い介入の錦の御旗として掲げていました。
2025年11月の時点では、介入未経験の三村第27代財務官(2024年8月1日~)は、「主な懸念は為替の過度なボラティリティ、水準ではない」と述べています。
神田第26代財務官の円買い介入のタイミングが、ドル円のボリンジャー・バンド+2シグマ(11/11時点:155.26円)を超えるボラティリティの上昇局面だったことで、財務省の「伝家の宝刀」になっているのかもしれません。




