ドル円は、日銀の利上げにも関わらず、年初来高値をうかがう上昇トレンドを形成しつつあります。
短期的には、高値圏での「ダブル・トップ」と「ダブル・ボトム」でフラッグの保ち合いを形成しつつあり、161.95円を頭とするヘッド・アンド・ショルダーが上昇途上の保ち合いとなる可能性が高まりつつあります。
テクニカル分析では、保ち合い途上のヘッド&ショルダーの可能性が高まりつつありますが、日米為替政策というファンダメンタルズ分析からは、天井圏を示唆するヘッド&ショルダーの可能性は残されています。
すなわち、ドル高・円安の継続は、高市政権にとっては物価高を助長することで望ましくなく、トランプ米政権にとっても貿易赤字を拡大させることで望ましくないことになります。
神田前財務官は、ドル売り・円買い介入の目安にボラティリティをあげ、ボリンジャー・バンド+2シグマを上抜けた局面で円買い介入に踏み切っていました。
■大局観(長期相場観):第4調整波動
2025年の第2次トランプ米政権(2025年~2028年)でのドル円は、エリオット波動分析での「第4調整波動」による「三角保ち合い」を形成中であり、第4調整波動のX波動を形成中だと思われます。
■中局観(中期相場観):ヘッド・アンド・ショルダー
現状のドル円は、2024年7月の高値161.95円を頭とする「ヘッド・アンド・ショルダー」を形成中であり、ネック・ライン(※140.25円~139.58円~4月:139.06円~5月138.98円)の下抜けにより完成します。
ヘッド・アンド・ショルダーが完成した場合、三角保ち合いの起点である127.23円付近までの続落が想定されます。
■小局観(短期相場観):下降三角形
161.95円(2024/7/3高値)から158.87円(1/10高値)を経由する上値抵抗線を上辺、さらにファンライン(2)を形成しつつ、ネック・ラインの140円前後を底辺とする「下降三角形」を形成中です。
【戦術(2025年12月23日週)】
ドル売り:@158.00円 ⇒ストップロス@159.00円



