ポンドドルは、長期的には2007年11月の高値2.1161ドルを起点とする長期下落トレンドを形成しつつ、「三角保ち合い」を形成しています。
中期的には、下落トレンドの第3波動で2022年9月に1.0356ドルでまで下落した後の調整第4波動による上昇トレンドを形成中でしたが、「ヘッド・アンド・ショルダー」の完成により中期的な支持線を下抜けています。
短期的には、1.3789ドルと1.3726ドルを頭とするダブル・トップを形成中であり、ネック・ライン(1.3140ドル~1.3142ドル)の下抜けを待つ展開となっています。
【戦術(2025年10月28日週)】
ポンドドル売り:@1.3400ドル ⇒ ストップロス@1.3500ドル
ファンダメンタルズ分析でのポンド売り材料としては、以下の通りです。
・スターマー労働党政権の財政赤字拡大懸念・・債務危機の可能性(予算案11/26日)
・イングランド銀行が追加利下げの可能性:ターミナルレート3.50%を示唆
ポンドドル買い材料は以下の通りです。
・米英貿易協定の合意(※米国の対英貿易収支は黒字)
・9月のMPCは7対2で政策金利4.00%据え置き:利下げ最終局面を示唆
イングランド銀行金融政策委員会(MPC)
■政策金利:4.00%に据え置き
・据え置き支持:7名(ベイリー総裁、ブリーデン副総裁、ラムスデン副総裁、ロンバルデリ副総裁、ピル委員、グリーン委員、マン委員)
・0.25%の利下げ支持:2名(ディングラ委員とテイラー委員)
■バランスシート縮小(QT)ペース
・1000億ポンドから700億ポンドに減額
・2025-26年度に210億ポンドの国債を売却する計画



