今週のチャート予報 やるなら今でしょ!

第110回 ドル円、変則「ヘッド&ショルダー」+ヘッド・フェイクか?

■大局観(長期相場観)

2025年の第2次トランプ米政権(2025年~2028年)でのドル円は、エリオット波動分析での「第4調整波動」による「三角保ち合い」を形成中であり、第4調整波動のX波動を形成中だと思われます。

■中局観(中期相場観)

現状のドル円は、2024年7月の高値161.95円を頭とする「ヘッド・アンド・ショルダー」を形成中であり、ネック・ライン(※140.25円~139.58円~4月:139.06円~5月138.98円)の下抜けにより完成します。

ヘッド・アンド・ショルダーが完成した場合、三角保ち合いの起点である127.23円付近までの続落が想定されます。

■小局観(短期相場観)

ドル円は、150.92円を頭とする「ヘッド・アンド・ショルダー」を形成しつつあり、ネック・ライン(145.86円~145.49円)の下抜けを待つ展開となっています。

ボリンジャー・バンドでの反落シグナルである「ヘッド・フェイク(Head Fake)」により、ネック・ラインへの下押しを予想します。

 

【戦術(2025年9月30日週)】

ドル売り:@149.00円&150.00円 ⇒ ストップロス@151.00円

 

先日の関係筋による報道では、「日銀は国内政治情勢が混乱する中でも、年内利上げの可能性を排除しない」とのことで、10月29-30日の会合での利上げ観測がやや高まっています。日程的には、以下の通りとなっています。

・9月29日:野口日銀審議委員(政策金利調整の必要性がこれまで以上に高まりつつある)

・10月1日:9月調査の日銀短観

・10月2日:内田日銀副総裁講演

・10月3日:植田日銀総裁講演

・10月4日:自民党総裁選

・10月6日:日銀支店長会議

・10月中旬:国会で次期首相指名投票

・10月16日:田村日銀審議委員講演(※0.75%への利上げ主張)

・10月17日:内田日銀副総裁講演

・10月20日:高田日銀審議委員講演(※0.75%への利上げ主張)

・10月29-30日:日銀金融政策決定会合

 

この連載の一覧
第110回 ドル円、変則「ヘッド&ショルダー」+ヘッド・フェイクか?
第109回 ドル円、「ベッセント・シーリング」を模索?
第108回 ドル円、「高市トレード」は戻り売りスタンス
第107回 ポンドドル、短期「ヘッド&ショルダー」を形成中
第106回 9月はドル危機の季節
第105回 ドル円、短期「フラッグ」から中期「ヘッド&ショルダー」へ
第104回 ドル円、ジャクソン峡谷で舞うハトのフラクタル
第103回 ポンドドル、ヘッド&ショルダー完成と中期支持線下抜け
第102回 ドル円、8月は円高アノマリー(水星逆行)
第101回 ドル円、消費減税の円高に備えよ
第100回 ドル円、「孕み線」と「ヘッド・フェイク」で反落か
第99回 ポンドドル、MACD(移動平均収束拡散法)が売りシグナル
第98回 ユーロドル:新値八手十手は酒田の骨子
第97回 加ドル円:「ヘッド・アンド・ショルダー」の右肩を形成中
第96回 ドル円、三角保ち合い(第4調整波動)のX波動を形成中か
第95回 ドル/スイスフラン:下落途上のヘッド・アンド・ショルダー
第94回 ドルインデックス、中期下落抵抗線が上値を抑制
第93回 豪ドル円、「ヘッド・アンド・ショルダー」の右肩を形成中
第92回 ドルインデックス、「ヘッド・アンド・ショルダー」と「ヘッド・フェイク」
第91回 ドル円、第4調整波動のX波動を形成中か
第90回 ポンドドル、「ダブル・トップ」形成中
第89回 ドル円、H&Sのネック・ライン(139.06円⇒138.98円)
第88回 ドル円、H&Sのネック・ライン割れで追撃売り
第87回 ドル円、ヘッド・アンド・ショルダーのネック・ラインに接近中
第86回 第2次トランプ米政権=第4波動
第85回 豪ドル円、「ヘッド・アンド・ショルダー」のネック・ラインへ接近中
第84回 ユーロ円「ヘッド・アンド・ショルダー」の三角保ち合い
第83回 ドルインデックス、「ヘッド・アンド・ショルダー」完成で下落中
第82回 ユーロドル:ゲームチェンジャーなのか?
第81回 ユーロ円:「ヘッド・アンド・ショルダー」完成間近
第80回 NZドル円:ヘッド・アンド・ショルダーを形成中
第79回 「プラザ合意II」=「トランプ合意(Trump Accord)」の足音
第78回 加ドル円:「ヘッド・アンド・ショルダー」の右肩を形成中
第77回 豪ドル円、「ヘッド・アンド・ショルダー」のネック・ラインへ接近中
第76回 ユーロ円:下落途上の「ヘッド・アンド・ショルダー」?
第75回 ポンドドル、「ダブル・トップ」形成中
第74回 ユーロドル:「ダブル・トップ」完成で目標値0.9682ドル
第73回 2025年のドル円相場見通し
第72回 ポンドドル、中期「ヘッド・アンド・ショルダー」形成中
第71回 ドル円、上値抵抗線の手前で戻り売りスタンス
第70回 加ドル円:売りシグナル点灯中
第69回 ドル円「ヘッド・アンド・ショルダー」の右肩を形成中か
第68回 ユーロドル「ダブル・トップ」完成で目標値0.9682ドル点灯
第66回 ドル円、「トランプ・トレード」対「ヘッド・アンド・ショルダー」
第65回 ポンドドル、「ヘッド・アンド・ショルダー」完成
第64回 ドル円、第25太陽黒点極大期で高値反転か
第63回 NZドル/ドル:売りシグナル点灯中
第62回 ポンドドル、「ヘッド・アンド・ショルダー」を形成中
第61回 ユーロドル:「ダブル・トップ」完成で目標値1.0790ドルが点灯
第60回 ドル円、イシバノミクスによる「ヘッド&ショルダー」完成か
第59回 ドル円、「ヘッド・アンド・ショルダー」未完成
第58回 ドル円、全値押し(127.23円)の可能性
第57回 NZドル円:売りシグナル点灯中
第56回 豪ドル/NZドル:売りシグナル点灯中
第55回 ユーロドル:「ダブル・トップ」形成と見込んで売り
第54回 ドル円、中期抵抗線を抵抗に戻り売り
第53回 ドル円、一目・転換線を抵抗に売り
第52回 ドル円、中期支持線を下抜け
第51回 ポンドドル、「ヘッド・フェイク」が下落トレンド示唆
第50回 NZドル円:売りシグナル点灯中
第49回 ユーロ円:半値戻しは全値戻し
第48回 ドル円、弱気の乖離(ベアリッシュ・ダイバージェンス)
第47回 ドル円、175円か145円か?
第46回 ユーロドル:ストキャスティックで売りシグナル
第45回 ユーロ/スイスフラン:中期支持線を下抜け
第44回 ユーロドル:MACDデッドクロスで売りシグナル
第43回 ポンドドル、「三角保ち合い」上辺付近で「H&S」を形成中
第42回 NZドル/ドル:三役好転 対 弱気の乖離
第41回 ドル円「半値戻しは全値戻し」
第40回 ポンドドル、「ヘッド・アンド・ショルダー」のネック・ラインへ接近中
第39回 ドル円、斜行三角形とドル高8年サイクル
第38回 ドル/スイスフラン:「ダブル・ボトム」か「逆ヘッド・アンド・ショルダー」か
第37回 ポンド円:二本立ち二羽烏
第36回 ドル円:黒田シーリングと植田シーリング
第35回 ドル円「トリプル・トップ」か否か?(2)
第34回 ドル円「トリプル・トップ」か否か?
第33回 ポンドドル、「三角保ち合い」のAPEXへ接近中
理外の理:ユーロドルの「ヘッド・アンド・ショルダー」(3)
第31回 ドル円、ヘッド・フェイク待ち?
第30回 ドル円「ダブル・トップ」⇒「トリプル・トップ」??
第29回 ユーロドルの「ヘッド・アンド・ショルダー」(3)
第28回 ドル円「ヘッド・アンド・ショルダー」
第27回 ポンドドル、ヘッド・アンド・ショルダーのネック・ラインに要注目
第26回 ユーロドルの「ヘッド・アンド・ショルダー」(2)
第25回 半値戻しは全値戻し(2)
第24回 半値戻しは全値戻し
第23回 2024年ドル円相場見通し
第22回 ポンドドル、MACDでの売りシグナル
第21回 ドル高・円安8年サイクル(2)
第20回 ドル円の「斜行三角形」目標値は137.25円
第18回 ドル円の「ダブル・トップ」目標値は146.51円
第17回 豪ドル円、上昇第3波動を形成中か
第16回 ドル円V計算値=152.70円
第15回 ドル高・円安8年サイクル
第14回 ユーロドルの「ヘッド・アンド・ショルダー」
第13回 ドル円の「斜行三角形」と「弱気の乖離」
第12回 ドル/スイスフラン「ダブル・トップ」完成
第11回 ドル円の「弱気の乖離(ベアリッシュ・ダイバージェンス)」
第10回 NZドル円、上昇第3波動を形成中か
第9回 ポンドドルの「ヘッド・アンド・ショルダー」
第8回 ユーロ円の弱気の乖離(ベアリッシュ・ダイバージェンス)
第7回 縦の糸「価格」と横の糸「時間」の交差:9月12日&148.77円
第6回 ヘッド・アンド・ショルダー(2)
第5回 ヘッド・アンド・ショルダー
第4回 弱気の乖離(ベアリッシュ・ダイバージェンス)
第3回 8月15日は米国債償還・利払いの円買いの日柄
第2回 8月は円高アノマリー
第1回 ドル円145円は「三田(神田・植田・岸田)関所」か

為替情報部 アナリスト

山下 政比呂

証券会社で株式・債券の営業、米系銀行で為替ディーラー業務(スポット、スワップ、オプション)に従事。プライベートバンクでは、為替のアドバイサーとして円資産からドル建て資産への分散投資を推奨してきたドル高・円安論者。 「酒田罫線法」「エリオット波動分析」「ギャン理論」などのテクニカル分析をベースに、ファンダメンタルズ分析との整合性を図り、相場観を構築。 ウォール街の格言「ゴルフと相場は、どちらもタイミングが全て」に出合い、ゴルフと相場の共通項を模索中。 2016年にDZHフィナンシャルリサーチに入社。

山下 政比呂の別の記事を読む

人気ランキング

人気ランキングを見る

連載

連載を見る

話題のタグ

公式SNSでも最新情報をお届けしております