2025年の第2次トランプ米政権(2025年~2028年)でのドル円は、エリオット波動での「第4調整波動」による「三角保ち合い」を予想します。
現状のドル円は、2024年7月の高値161.95円を頭とする「ヘッド・アンド・ショルダー」を形成中であり、ネック・ライン(※140.25円~139.58円~4月:139.06円~5月138.98円)の下抜けにより完成します。
ドル円のエリオット波動分析では、第4調整波動のX波動を形成中だと思われます。
ヘッド・アンド・ショルダーが完成した場合、三角保ち合いの起点である127.23円付近までの続落が想定されます。
ドル円は、短期的には8月1日の高値150.92円から146.21円まで下落した後、149円台前半の200日移動平均線が上値を抑える中で、146円-148円での保ち合い、「フラッグ」を形成しつつあります。
中期的には、150.92円を頭とする「ヘッド・アンド・ショルダー」を形成しつつあり、ネック・ライン(145.86円~146.21円)の下抜けを待つ展開となっています。
N計算値(150.92円~146.21円~148.78円)では、支持帯となっている一目均衡表の雲を下抜けて、目標値144.07円を目指す展開が見込まれています。
パラボリックでは陰転シグナル(売りシグナル)が点灯しています。
MACD(移動平均収束拡散法)でも、売りシグナルが点灯しています。
一目均衡表では、二役逆転(均衡表&遅行スパン)で、売りシグナルが優勢となっています。
【戦術(2025年8月26日週)】
ドル売り:@148.00円&149.00円 ⇒ ストップロス@150.00円
ジャクソンホール会合では、パウエルFRB議長は、2つの責務のバランスで、「物価の安定」から「雇用の最大化」に軸足を置きつつ、9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げの可能性に言及しました。
植田日銀総裁は、労働市場が引き締まった状態が続く限り、賃金には上昇圧力がかかり続けると述べて、年内の利上げ観測を高めています。
すなわち、日米の金融政策のデカップリングにより、日米金利差の縮小、ドル安・円高の可能性が高まりつつあります。
ベッセント米財務長官は、FOMCに対して0.50%の利下げ、日銀に対しては利上げを推奨していました。