週明けの日経平均は大幅続伸
週明けの日経平均は大幅続伸。米ハイテク株高と円安進行を手掛かりに500円を超える上昇でスタートしました。売り方の買い戻しとみられる動きにより、値がさ株が相場をけん引。前場は上げ幅が1,000円を超える場面もみられました。後場は高値圏で横ばいとなり、12月15日以来、5営業日ぶりに5万円台を回復して取引を終えました。
東証プライム市場の売買代金は概算で5兆100億円。値上がり銘柄数771に対し、値下がり780銘柄と、強弱がきっ抗する展開となりました。業種別では、非鉄金属、電機機器、機械などが上昇した一方、陸運業、空運業、その他製品などが下落しました。
個別では、キオクシアHD(285A)を中心にアドバンテスト(6857)など主力半導体株が軒並み堅調。KOKUSAI ELECTRIC(6525)は投資判断引き上げも材料視され、12%高と5,000円台を回復しました。トヨタ自動車(7203)は4日続伸となりました。大手証券による目標株価引き上げでフルヤ金属(7826)やレゾナックHD(4004)が上値追いの展開となりました。一方、税制改正を通じて業績への懸念が広がったFPG(7148)がストップ安。西武HD(9024)の下げが目立ったほか、3Q累計営業利益がコンセンサス下回った西松屋チェーン(7545)が急落。国内長期金利の上昇を背景に、半導体関連以外の成長株に売りがかさみました。
週足でみるKOKUSAI ELECTRICの株価推移
図表は、KOKUSAI ELECTRIC(6525)の2023年10月の上場時からの週足のローソク足に加え、13週・26週・52週移動平均線を挿入したチャートです。下位は、売られ過ぎや買われ過ぎ、勢いなどをみるオシレータ系指標で代表的な相対力指数のRSI(9週ベース)の推移です。

2023年10月の上場以降、大局的には方向感が明確ではないようです。中規模の上昇トレンドは発生した経緯がありますが、どちらかというとレンジ相場の範ちゅうといえます。
今年4月安値(1,666.5円)では上場来安値を更新する動きがみられたり、11月には一時6,135円まで上昇し、上場来高値を更新する場面もありました。
一方、今年4月安値を起点とした上昇相場が、継続しているかを見極めるタイミングが到来しています。11月高値(6,135円)からは週足で長い陰線を形成してスピード調整となりましたが、13週移動平均線を割り込む場面では押し目買いが優勢となり、下げ渋る動きが確認できます。先週も13週移動平均線を下回りましたが、週初の上昇で同線上を回復しています。
今後の焦点は、11月高値を超えていけるかどうかです。超えることができれば、今年4月安値を起点とした上昇相場が続いていることになります。
一方、足元の反発で戻り高値を形成し、一段安につながる想定も必要でしょう。11月安値(3,852円)を下回ると、26週移動平均線も下回ることになり、上場来高値からの調整が拡大することを示唆していると判断すべきでしょう。
RSI(9週)は50%水準で横ばいを続けており、ここから上昇の勢いが強くなるか、下落の勢いが強くなるかの正念場にあることを示唆しています。



