年末・年始の楽しみに「おせち料理」を思い浮かべる方は多いでしょう。
株主優待で、おせちがもらえる・お得に購入できる企業があることをご存じでしょうか。老舗の味から百貨店系、外食企業まで、株主優待を活用すると毎年の年末がちょっと特別に気分なるでしょう。
今回は、株主優待でおせちが「もらえる」「お得に買える」銘柄3選を紹介していきます
株式会社紀文食品
株式会社あさくま
サッポロホールディングス株式会社

1.株式会社紀文食品
株式会社紀文食品は、1938年創業の老舗食品メーカーです。かまぼこやはんぺんなど水産練物製品で広く知られており、スーパーで紀文の食品を目にする機会は多いでしょう。
紀文は2025 年9月末日基準の株主優待から優待内容が変更となり、1,000株以上を保有する株主には、「自社商品詰合せor自社おせち商品詰合せ」から「自社商品詰合せ+自社おせち商品詰合せ」(約6,000円相当)が贈呈されることになりました。

出典:株式会社紀文食品「株主優待制度、株主優待の内容決定に関するお知らせ」
約3,500円相当の自社商品詰合せには、おでんセットや魚肉ソーセージ、豆腐やマンゴープリンが入っており、約6,000円相当の自社商品詰合せにはおでんセット、胡麻だれ、めんつゆなどがあります。
そして自社おせち商品詰合せ(約6,000円相当)は、かまぼこや伊達巻、栗きんとん・黒豆などおせちにそのまま使えるものが多く入っており「おせちを全て作るのが面倒」という家庭では便利です。
上場以来の株価の推移をチェックしておきましょう。

2.株式会社あさくま
株式会社あさくまは、名古屋圏・関東圏を中心に「ステーキのあさくま」を66店舗(直営62店舗、フランチャイズ4店舗)運営する企業です。
今年度(2月1日から翌1月31日まで)の株主優待の内容は、以下の通りです。

7月末日基準の株主優待は、厳正なる抽選の上ホームページ上に当選者を掲載します。
抽選で「あさくまおせち」(30,000 円相当または20,000 円相当)が当たる可能性があります。
抽選に外れても、半年で3,000円分のお食事券をもらえますので、気になる方はチェックしてみましょう。
直近5年間の株価の推移は、以下の通りです。

3.サッポロホールディングス株式会社
サッポロホールディングス株式会社は、「サッポロビール」を中心とした酒類・飲料食品事業、全国に「銀座ライオン」「ヱビスバー」などを展開する外食事業、不動産事業などを傘下に置く持株会社です。
創業は1876年と歴史が長く、日本のビール文化の形成に大きく貢献してきた企業の一つと言えるでしょう。
毎年12月末日現在の株主名簿に記載または記録された、100株以上所有の株主に対して株主優待を実施しています。
<保有期間3年未満>2024年12月期の優待品

<保有期間3年以上>2024年12月期の優待品

200株以上保有の株主には、追加で以下の優待も贈呈されます。

そして、グループ企業株式会社サッポロライオンの「サッポロホールディングス株主様ご優待」ホームページでは、「銀座ライオンのおせち 二段重」通常価格18,600円(税込・送料込)が、株主優待券の利用で20%OFFの14,880円(税込/送料込)となることが記載されています。毎年完売の人気商品で、黒毛和牛ローストビーフ、鮑生姜煮など豪華なおせちです。

アトム・コロワイドグループの株主優待でおせちはもらえる?
株式会社アトム、カッパ・クリエイト株式会社、株式会社大戸屋ホールディングスなどを傘下に置く株式会社コロワイドは過去に株主優待のポイントを交換もしくは抽選によりおせちが贈呈されていました。
しかし、申込期間が2025年7月~12月末日の商品の中におせちはありません。
グループ会社の株式会社アトムのホームページによると、店頭またはコロワイドオンラインショップからおせちを申し込み可能です。アトム各店(一部店舗を除く)でおせちを予約するとアトムグループ5ブランドで1年間使える「2026年 年間クーポン」を商品1つにつき1冊がプレゼントされます。
株主優待は毎年変更がありますので、今後再び贈呈される可能性があります。
※上記は「優待銘柄」の紹介であり、購入を推奨するものではありません。企業や財務の分析は筆者個人の見解に基づくものであり、筆者が所属する組織・団体の公式見解ではありません。
株主優待品は変更になる可能性があります。
まとめ
株主優待でおせちがもらえる銘柄を紹介してきました。
自社商品を提供する紀文食品、抽選で豪華おせちが当たるあさくま、優待券で割引購入できるサッポロホールディングスと、3社それぞれの特徴があります。
株式投資は利益を目的として行うものですので、企業からの贈呈品である株主優待を目的に投資することは推奨できません。ただし「優待の内容がきっかけで興味を持ち、企業の業績や財務分析を行い投資する」という方は多いでしょう。
この記事が投資のヒントになれば幸いです。

