株主優待のすすめ

「楽天グループ」と「ライオン」の株主優待がやばいと話題？！利回りやいつ届く？の疑問まで徹底検証！

#銘柄選び #日本株 #株主優待

2025年12月22日

「いまから」編集部

12月に決算を迎える「楽天グループ」と「ライオン」の株主優待が今、投資家から注目を集めています。やばいと話題の内容や株主優待相当額、利回り、優待はいつ届くのか？さらには、株価推移や配当金についても徹底検証します。

楽天グループ(4755)

楽天グループは、日本最大級のECサイト「楽天市場」を提供する企業です。その他にも、旅行サイト「楽天トラベル」やフリマアプリ「ラクマ」、クレジットカード「楽天カード」、ネット銀行「楽天銀行」、キャッシュレス決済「楽天ペイ」、携帯キャリア「楽天モバイル」など様々な事業を展開しています。

楽天グループの株価推移

2025年11月時点の株価は約940円です。比較的株価変動は大きい特徴があり、2012年までは約700円前後だった株価は、2015年には約2400円の高値を記録しました。

しかし、2016年から2021年にかけては約700円から約1500円の間で頻繁に株価変動を繰り返しており、2023年には500円を下回るまで下落しています。2018年に楽天モバイルのサービスを開始しましたが、高額な設備投資に比べ売上は伸び悩んでおり、赤字経営が続いていることが株価下落の原因だと考えられます。

株主優待でスマホ代が1年間無料に！

楽天グループの株主優待は、毎年12月末の権利確定日に、100株以上の株式を保有する株主に対して、楽天モバイルの「音声＋データ30GBプラン」が1年間無料サービスが贈呈されます。

なお、このサービスは通常プランとは異なり、データチャージやプラン変更、利用明細の詳細開示などが利用できない他、SPU対象外やmy楽天モバイル利用不可など、一部機能に制限があります。また、サービスを受けられるのは株主本人のみであり、投資できるのは18歳以上です。

株主優待のSIMはいつ届く？

株主優待のサービスを受けるためには、毎年3月半ば頃に届くID・パスワード通知書に記載の専用サイトにて、5月末頃までに事前申し込みが必要です。申し込み完了後、5月下旬から7月下旬の間にSIMが届きます。

配当金は無配当

2025年度の配当金は、無配当となる予想です。2022年度までは1株当たり4.5円が配当されていましたが、2023年度以降は3期連続で無配当が継続しています。

楽天グループの利回り

1株940円で100株購入した場合、投資金額は9.4万円です。配当金はありませんが、株主優待として年間約36000円相当のサービスが受けられるため、優待利回りは約38.3％になります。

ライオン(4912)

ライオンは、歯磨き粉の「クリニカ」や石鹸の「キレイキレイ」、衣類洗剤の「ソフラン」、頭痛薬「バファリン」などの薬品など、日用品を数多く製造・販売する企業です。また、ペット用品や業務用洗剤、化学品製造なども行っており、タイや中国などアジア圏にも事業を展開しています。

株価は回復の兆候？

2025年11月時点の株価は約1600円です。2014年までの株価は約600円前後を推移していましたが、2017年には約2400円まで急上昇しました。2020年には新型コロナウイルスの影響で約2800円の高値が付くものの、その後は利益の伸び悩みとともに株価も2022年には約1300円まで下落。

2023年から2024年にかけては、小さな株価変動を繰り返しながらも約1500円前後を低迷していましたが、2025年に一時約1900円まで回復しています。

株主優待は長期保有者限定

ライオンの株主優待は、毎年12月末の権利確定日に、100株以上の株式を1年以上継続して保有する株主に対して、自社製品詰合せが贈呈されます。株主優待は毎年3月上旬から半ば頃に届きます。

2025年12月末の権利確定日から、継続保有年数の条件が追加される改悪となりました。つまり、今回の株主優待を受け取ることができるのは、2024年12月末の権利確定日から継続して株式を保有している株主になります。

配当金は連続増配中

2025年度の配当金は、6月末の中間配当で15円、12月末の期末配当で15円の、年間1株当たり30円となる予想です。この金額は、2015年度の10円、2016年度の13円、2017年度の17円、2018年度の20円、2019年度の21円、2020年度の23円、2021年度の24円、2022年度の25円、2023年度の26円、2024年度の27年から、10期連続で増配が続いています。