6月以降の戻りに一服感
REIT指数は6月中盤から7月に中盤にかけて戻り基調に入りましたが、7月末から8月序盤に大きく水準を切り下げました。そして、その後は横ばい圏での推移が長く続いています。

日米の為替協調介入で市場は日銀の利上げ前倒しを意識
短期間で大きな下げとなったことに関しては、日米の為替協調介入が影響したと考えられます。
日本単独ではなく、米国と協調しての介入であったことが伝わったことで、市場は「日銀は円安に歯止めをかけるために利上げの時期を早めてくる」との見方を強めました。
早ければ9月、遅くとも10月の日銀金融政策決定会合で追加の利上げがあるとの思惑から日本の長期金利が上昇し、利回り商品のREITは売りに押されました。
1800p近辺では下げ渋る
一方で、心理的節目の1800p近辺では下げ渋る動きを見せています。
7月29日に1912.57pまで上昇した後、8月5日の取引時間中には1800pの節目を割り込みました。しかし、終値では1800pを上回っています。
その後、8月19日や21日には終値でも1800pを下回りましたが、そこから見切り売りが加速しているというわけではありません。
13週線は割り込んだものの・・・
週足チャートを見てみると、7月に入って13週移動平均線を上回り、26週移動平均線も一時上回りました。
26週線より上は定着せず、8月に入ると13週線を割り込んでいます。ただ、足元では13週線上を回復する動きも見られるなど、この近辺で踏みとどまっています。

9月の日銀金融政策決定会合が重要に
足元の均衡状態からこの先、上下どちらに振れるのかに関しては、日本の長期金利の動向がポイントになると思われます。そして、長期金利の動向を占う上では、9月に開催される日銀金融政策決定会合が注目されます。
9月の日銀金融政策決定会合は9月17日~18日の日程で開催されます。その手前、9月15日~16日には米国でFOMC(連邦公開市場委員会)も開催されますので、この近辺は日本だけでなく米国の長期金利にも注意を払う必要があります。
日銀に関しては、仮に9月に利上げが実施されたとしても、現状では寝耳に水というほどのネガティブサプライズではないと思われます。一時的にはREITや株式などリスク資産は敬遠されるかもしれません。ただ、早期の利上げで円安に歯止めがかかるようなら、その先の利上げのペースが緩やかになる可能性はあります。
REIT指数に関しては、6月8日安値の1740.49pで売り一巡感は出てきていますので、現状の1800p近辺から大崩れしないことが重要となります。この辺りで値を固めることができれば、6月が底であったとの見方が強まり、見直し買いが入りやすくなるでしょう。



