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ドル円、158円から159円台半ばでのもみ合い
今週のドル円は158円から159円台半ばでのもみ合いの展開となりました。中東情勢を巡る不透明感から、WTI原油先物価格が底堅く推移する中、米長期金利の指標となる米10年債利回りが上昇傾向を強めると円売り・ドル買いが優勢に。18日には一時159.78円と日米協調介入のあったとされる7月31日以来の高値を付けています。市場では「すぐにも160円台回復か?」との声が聞かれていましたが、翌19日には米財務省が米長期国債の流動性支援を目的とした買い入れオペ(buyback)について、「1回あたりの上限額を少なくとも20億ドルから40億ドルへ拡大する」と表明。米長期金利の低下とともに全般ドル売りが強まり、158.05円まで値を下げています。

*Trading Viewより
もっとも、20日には米財務省の長期債買い入れオペ拡大を背景に低下していた米長期金利が上昇。19日の長期債買い入れオペ拡大発表後の低下分を取り戻しており、ドルにも買い戻りが入りました。ドル円は「高市政権の積極財政姿勢を背景とした財政悪化懸念から円売りも出やすい地合い」との声も聞かれる中、159円台前半まで持ち直しています。
なお、ベッセント米財務長官は20日、CNBCとのインタビューで「24時間以内の動向は全てノイズだ」と指摘。長期国債の買い戻し増額について、1回のオペ当たりの額が今週発表した「40億ドルを上回る可能性がある」と強調していますが、市場では「イールドカーブのスティープニングを伴う、米長期金利の上昇は、小手先の市場介入ではその方向性を変えることはできず、為替市場での協調介入もどきと同様に、ベッセント米財務長官の一種の焦りのようなものが伝わってくる」との声が聞かれています。
投機筋の円売りポジション、再び拡大傾向
米商品先物取引委員会(CFTC)が21日(日本時間22日早朝)に発表した8月18日時点の建玉報告によると、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の通貨先物市場で非商業部門(投機筋)の円の対ドル持ち高は5万2893枚の円売り越し(ドル円のロング)となり、前週から1万808枚増加しています。

*CFTCのデータを基にDZHフィナンシャルリサーチ作成
ドル円の一目均衡表チャートを見ると
ドル円の一目均衡表チャートを見ると、週末の終値(158.95円)で転換線158.90円はわずかに上回っていますが、雲(下限:159.43円、上限:161.64円)、基準線159.61円は下回っています。重要なポイントである200日移動平均線158.34円はしっかりと上回っています。

*Trading Viewより
米長期金利の上昇傾向が続き、日本の財政悪化懸念から円売りも出やすい地合いとなれば、再び160円が視野に入るところですが、来週は27日に氷見野良三日銀副総裁が埼玉県の金融経済懇談会であいさつするほか、28日の米経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」ではウォーシュ米連邦準備理事会(FRB)議長が講演する予定となっています。市場では「日銀の利上げ織り込みはある程度進んでいる」との見方が大勢を占める一方、「氷見野副総裁の発言は利上げに積極的なタカ派的なものになるとみられる」との声が聞かれています。ある市場関係者からは「次回利上げは9月17-18日の日銀金融政策決定会合。そのあとは3~4カ月に1度の利上げが標準的となり、少なくとも2027年末までは続くと想定している」との声も。「政策金利の最終到達点は2.25-2.50%程度とみている」といいます。
一方、ウォーシュFRB議長はフォワード・ガイダンスに消極的な姿勢を貫いており、来週の講演でも「利上げや利下げの方向性を直接示唆する可能性は高くない」といいます。ウォーシュFRB議長がインフレ抑止に対する姿勢をどこまで明確に打ち出すかが最大の焦点となりますが、これまで同様にインフレ抑制に強いシグナルを発しない場合は円高・ドル安方向へ大きく進む可能性もあると考えます。

*IG証券より
ウォール街の有名な相場格言「Don't fight the Fed(FRBに逆らうな/喧嘩は売るな)」と我が家の格言「長い物には巻かれろ」を背景に、10日に「158.414円」、11日に「159.070円」でショートしていますが、今週18日には「159.692円」で追加ショート。平均コストは「159.059円」となっており、若干の利益となっています。米財務省=ベッセント米財務長官については「短期債の増発を伴うバイバックは根本的な解決にならず、マーケット参加者からは政府の介入に対する冷ややかな見方」が広がっていますが、私はFRBにも米財務省にも逆らいません。
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